Lou Donaldson / Quartet - Quintet - Sextet

ルー・ドナルドソンの初リーダーアルバム。実際には10インチLPで発売されていたものを、このアルバムでカップリングしたらしい。なので、4人、5人、6人編成による3つのセッションの寄せ集めなのだが、不思議に統一感がある。録音順で安易にアルバムに詰め込まず、全体の雰囲気を出す事に工夫したからなのだろう。ジャケットも変に凝らずにすっきりしている。肩肘張らない「こてこてジャズ」がここにある。

1. If I Love Again
2. Down Home
3. The Best Things In Life Are Free
4. Lou's Blues
5. Cheek To Cheek
6. Sweet Juice
7. The Stroller
8. Roccus
9. Caracas
10. Moe's Bluff

Tracks 1, 2, 3 & 6
Lou Donaldson - alto saxophone
Blue Mitchell - trumpet
Horace Silver - piano
Percy Heath - bass
Art Blakey - drums
Recorded on November 19, 1952 at WOR Studios, NYC.

Tracks 4, 5 & 8
Lou Donaldson - alto saxophone
Blue Mitchell - trumpet
Horace Silver - piano
Gene Ramey - bass
Art Taylor - drums
Recorded on June 20, 1952 at WOR Studios, NYC.

Tracks 7, 9 & 10
Lou Donaldson - alto saxophone
Kenny Dorham - trumpet
Matthew Gee - trombone
Elmo Hope - piano
Percy Heath - bass
Art Blakey - drums
Recorded on August 22, 1954 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Lionel Hampton / Star Dust

20017年8月25日、盛岡のジャズ喫茶『開運橋のジョニー』で鈴木良雄さんグループのライブを聴いた。その時、鈴木さんの著書『人生が変わる55のジャズ名盤入門』を直接ご本人から購入。青春18きっぷによる東北の旅を終え調べてみると、55枚の中で所有してなかったのは、その時点で4枚。3枚はすぐに購入できたのだが、このStar Dustは廃盤状態だった。2年半探し続け、ようやく安価な中古CDを今年2月に見つけた。

鈴木さんが書いているように、ライオネル名義のアルバムなのに、彼が出てくるのは1曲目のStra Dustのみ。この謎については、ライナーノーツで大和明氏が次のように解説している。ジャスト・ジャズ・コンサートというジャムセッション的なライブアルバムであって、ライオネルはコンサート翌朝に映画撮影があったため、ラストに予定されていた「スターダスト」を前倒しにした。そして、「スターダスト」のヴァイブを叩き終わると帰途についたそうである。

1. Star Dust
2. One O'Clock Jump
3. The Man I Love
4. Oh, Lady Be Good

Lionel Hampton - vibraphone (track 1)
Corky Corcoran - tenor saxophone
Willie Smith - alto saxophone
Charlie Shavers - trumpet
Tommy Todd - piano
Barney Kessel - guitar
Slam Stewart - bass
Lee Young - drums (tracks 1,2)
Jackie Mills - drums (tracks 3,4)

Recorded on August 4, 1947 at the Civic Auditorium, Pasadena, California.

Lester Young / PRES and TEDDY

四谷のジャズ喫茶『いーぐる』店主・後藤雅洋氏の著書『ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか』を読んで購入したアルバム。どうにもこうにも、まったりしたジャズ。不協和音のモンク、フリーの概念を乗り越えたコルトレーン、エレクトリックのマイルス。いずれもジャズなのだ。このJAZZという4文字は限りなく奥が深い。以下は、同氏の著書『一生モノのジャズ名盤500』から。

「決して一本調子で吹かず、思いもかけないリズムの乗り方で聴き手を魅了したレスター・ヤング。日本語で言えば〈粋〉ということになるのだろうか。肩の力を抜いてもダラけない。情感を込めつつも、それを眺めるレスターのクールな視線。こうしたもろもろさがジャズのダンディズム。もちろん、相方のテディ・ウィルソンあってこその大人の世界だ」。

1. All Of Me
2. Prisoner Of Love
3. Louise
4. Love Me Or Leave Me
5. Taking A Chance On Love
6. Love Is Here To Stay
7. Pres Returns

Lester Young - tenor saxophone
Teddy Wilson - piano
Gene Ramey - bass
Jo Jones - drums

Recorded on January 13, 1956 in NYC.