Jack Elliott / The Rambling Boys

ジャック・エリオット、1931年8月1日生れ。今日が誕生日であり、83歳になった。まだまだ健在なようである。

戸井十月氏、姫田忠義氏の訃報が続いたため、今日が誕生日のジャックのアルバムを棚から引っ張り出した。正確な録音年月日は分からないが、1957年らしい。ディランのみならず、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ミック・ジャガーなども愛聴したアルバムと言われている。日本では、高田渡や加川良が影響を受けたことは間違いない。

そう言えば、戸井氏や姫田氏と音楽の話はしてこなかった。もしかすると、ジャックは好きだったのかも知れない。勝手にそう決めて、お二人にこのアルバムを捧げたい。

1. Rich And Rambling Boys
2. Buffalo Skinners
3. I Wish I Was A Rock
4. It's Hard, Ain't It Hard
5. All Around The Water Tank
6. Mother's Not Dead
7. East Virginia Blues
8. The Old Bachelor
9. Danville Girl
10. The State Of Arkansas
11. The Death Of Mr. Garfield
12. Roll On Buddy

Ramblin' Jack Elliott - vocals, guitar
Derroll Adams - vocals, banjo

Recorded in 1957.

Jack DeJohnette / Album Album

モンク作Monk's Moodを除いた残りの5曲は、ジャック・ディジョネットの作品。このことから、ディジョネットが単なるドラマーではないことがうかがい知れる。フロント3管にベースとドラムという構成。だが、ディジョネットはキーボードも担当。つまり、多重録音ということ。その必要があったのかは疑問が残る。ディジョネットが使いたいプレイヤーがいなかったのか、それとも初めから自分で弾くことを、音を被せることを狙っていたのか。

いずれにしても、スタジオ録音で、リハーサルは何度も重ねたのではないかと思う。だが、ディジョネットが示したのは、それぞれの曲のコンセプトで、その中でメンバーが曲作りをしてきたのだろう。極めて完成度が高いアルバムと言える。

1. Ahmad The Terrible
2. Monk's Mood
3. Festival
4. New Orleans Strut
5. Third World Anthem
6. Zoot Suite

John Purcell - alto saxophone, soprano saxophone
David Murray - tenor saxophone
Howard Johnson - baritone saxophone, tuba
Rufus Reid - bass
Jack DeJohnette - drums, keyboards

Recorded on June 6 & 7, 1984 at The Power Station, NYC.

Jack DeJohnette / Inflation Blues

ジャック・ディジョネットは、このアルバムを録音した翌年、キース・ジャレットとスタンダーズ・トリオを結成。新たな可能性に挑戦した。今だからこそ言えるのだが、ディジョネットは、そしてこのスペシャル・エディションは、到達点ではなく変曲点であったことが分かる。スペシャル・エディションは、1978年にスタートし84年で完結している。ジャズを取り巻く環境が変わったというのも大きな要因であろう。だがしかし、ディジョネット自身がやりたかった音楽がここにあったのかは疑わしい。

このアルバムで、ドラム以外の楽器も演奏したディジョネット。ジャズを創り上げるのではなく、アルバムを創り上げるというジレンマがあったのか。だからと言って、このアルバムの価値が下がるものではない。80年代初め、出口が見えなかったジャズ。一つの風穴を開けたディジョネットであった。CD化をずっと待ち望んでいたアルバムの一つ。そろそろ、リリースされているのではないかと思い調べたら、ユニットとしてのスペシャル・エディション4枚組CDボックスになっていた。本作以外の3枚はCDを所有しているので、何とも残念。ECMらしくない再発売の仕方。

1. Starburst
2. Ebony
3. The Islands
4. Inflation Blues
5. Slowdown

Chico Freeman - tenor saxophone, soprano saxophone, bass clarinet
John Purcell - baritone saxophone, alto saxophone, flute, clarinet
Baikida Carroll - trumpet (tracks 1,3,5)
Rufus Reid - bass
Jack DeJohnette - drums, piano, clavinet, vocal

Recorded in September 1982 at Power Station, NYC.