Jackie McLean / 4, 5 and 6

タイトル4, 5 and 6は、カルテット(1,2,5曲目)、クインテット(3,6曲目)、セクステット(4曲目)の編成のこと。ハンク・モブレーは4曲目のConfirmationだけの参加。モブレーにとっては、ちょっと消化不良だったのではないだろうか。

所有するアルバムで、ボーカルを別にするとSentimental Journeyを聴く事が出来るのは本作のみ。いわゆる「歌モノ」の曲なので、この曲を取り上げるのは非常に珍しい。タイトルを後付けにしたような4, 5 and 6ではなくSentimental Journeyにして、ジャケットをそれに合わせたら、もっと評価が高まったアルバムだろう。

1. Sentimental Journey
2. Why Was I Born?
3. Contour
4. Confirmation
5. When I Fall In Love
6. Abstraction

Jackie McLean - alto saxophone
Hank Mobley - tenor saxophone (track 4)
Donald Byrd - trumpet (tracks 3,4,6)
Mal Waldron - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Tracks 1, 2 & 3
Recorded on July 13, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 4, 5 & 6
Recorded on July 20, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Jackie McLean / The Jackie McLean Quintet

ジャッキー・マクリーンの初リーダーアルバム。最初はAd-Libというマイナーレーベルからリリースされ、その後、レーベルJubileeが版権を買い取って再リリースされた。2つのレーベルの音質のみならず、ジャケットが違うことで、マニアの間では論議の的になっているらしい。

確かに音が良ければそれに越したことはないが、それは再生装置に大きく依存する。ましてや65年前の録音であるから、音質を多く語っても仕方がないような気がするのだ。次にジャケットであるが、どちらも意味不明な猫のデザインで大きな差はない。何はともあれ、マクリーン23歳のデビュー作である。ある種の金属トーンが、すでに個性的であったと実感できる。そして、マクリーンとドナルド・バードによるフロント2管の息の合った組合せ。ラスト曲Lover Manはマクリーンのアルト1本という仕掛けが心憎い。

1. It's You Or No One
2. Blue Doll
3. Little Melonae
4. The Way You Look Tonight
5. Mood Melody
6. Lover Man

Jackie McLean - alto saxophone
Donald Byrd - trumpet (except track 6)
Mal Waldron - piano
Doug Watkins - bass
Ronald Tucker - drums

Recorded on October 21, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Jack Wilson / Easterly Winds

爽快。この2文字が本作にはぴったり。それを感じるには、ジャズ歴40年が必要かもしれない。所有するジャック・ウィルソンのアルバムは、この1枚だけ。なにしろ、超マイナーなジャズピアニスト。有形文化財となりつつあるジャズ喫茶で、ウィルソンのアルバムをリクエストして、即座に出て来るのは数パーセントだろう。

だが、Wikipediaでジャック・ウィルソンを調べてみたら、意外にもリーダーアルバムを12枚も出していることが判明。しかし、大物ジャズマンとのセッションが全く無いのが、超マイナーの理由。本作は誰がリーダーでも構わないから、集まったメンバーでセッションをやろうという感じ。そのことが、ジャズの醍醐味を味わえる1枚になったと言える。

1. Do It
2. On Children
3. A Time For Love
4. Easterly Winds
5. Nirvanna
6. Frank's Tune

Jackie McLean - alto saxophone (tracks 1,2,4-6)
Lee Morgan - trumpet (tracks 1,2,4-6)
Garnett Brown - trombone (tracks 1,2,4-6)
Jack Wilson - piano
Bob Cranshaw - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on September 22, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.