不覚にも、このアルバムの存在は、つい最近まで知らなかった。恐らく、ジャズ喫茶でも聴く機会がなかったはずだ。アルバムFinger Poppin'のCD帯に「黄金時代の開始を告げた中期レギュラー・クインテット第1弾」とあったので、第何弾まであるのかとホレス・シルバーのディスコグラフィーを調べたら、見つかったのが本作。
全曲シルバーの作品であるが、全体的にまったりとした感じ。それに加えてジャケットもシンプルというか、手抜きしたとしか思えない。結局のところ、次のアルバムSong For My Fatherの前半のセッションで、このクインテットは解散。シルバーとしては、アイデアが枯渇してしまい、苦し紛れに録音したアルバムなのだろう。
1. Silver's Serenade
2. Let's Get To The Nitty Gritty
3. Sweet Sweetie Dee
4. The Dragon Lady
5. Nineteen Bars
Junior Cook - tenor saxophone
Blue Mitchell - trumpet
Horace Silver - piano
Gene Taylor - bass
Roy Brooks - drums
Recorded on May 7 & 8, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.