タイトルと紫煙のジャケットから、重量級のどす黒いアルバムと評されることが多い。確かにその通りで、1曲目のFrank Foster(フランク・フォスター)作Raunchy Ritaからいきなりボディーブロー。そして、4曲目のSummertimeはエルビン・ジョーンズとリチャード・デイビスのデュオ。この2曲が、本作の骨格である。
だが、ラストにスタンダード曲Here's That Rainy Day組入れたのは、プロデューサーBob Thiele(ボブ・シール)によるものだろう。一つの狙いがあったはず。Heavyに「重々しい」だけでなく、「物憂い」という意味を込めたような気がする。コルトレーンが死去する1ヶ月前の録音。暗示的なアルバムでもある。
1. Raunchy Rita
2. Shiny Stockings
3. M.E.
4. Summertime
5. Elvin's Guitar Blues
6. Here's That Rainy Day
Frank Foster - tenor saxophone (tracks 1-3,5,6)
Billy Greene - piano (tracks 1,3,5,6)
Richard Davis - bass
Elvin Jones - drums, guitar
Recorded on June 19 & 20, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.