スイングジャーナル 1967年2月号

表紙はカーメン・マクレイ。注目したのは公演中止の記事。アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズにソニー・ロリンズが加わった公演が、1月2日から国内各地で計26回予定されていた。ところが、その数日前の12月28日に突然中止になったのである。法務省入国管理局の許可が下りなかったのが理由。しかし、何故下りないかの理由は公表されなかった。

スイングジャーナル1967年1月号は所有していない。恐らく本公演の特集記事が組まれたに違いない。ブレイキーとロリンズのディスコグラフィーを見ると、二人とも67年は空白になっている。理由不明の日本入国禁止でやる気をなくした一年だったのか。

スイングジャーナル 1966年12月号

表紙はコールマン・ホーキンス。連載記事「ジャズの巨人」でホーキンスが取り上げられている。特集記事は、創刊20周年記念企画「日本のジャズ界20年のあゆみ」。久保田二郎、いソノ・てルヲ、ジョージ・川口、松本英彦による座談会。スイングジャーナルの創刊は1947年(昭和22年)1月。記事下の年譜に「B6版表紙〈ビング・クロスビー〉とも24頁定価20円」と書いてある。

インパクトがあったのは、1953年(昭和28年)5月にビッグ・フォーを結成。ジョージ・川口、松本英彦、中村八大、小野満。破格のギャラを稼ぎ、その全てを使い切ったという内容が非常に面白い。ギャラは現金の前払いだったらしい。ユニフォームに札束をねじ込んで舞台に上がったそうだ。

スイングジャーナル 1966年11月号

11月3日から17日まで国内各地で開催される「オリジナル・ドラム合戦」と銘打ったコンサート。アート・ブレイキー、エルビン・ジョーンズ、トニー・ウィリアムスが来日。そして、ウエイン・ショーターやマッコイ・タイナーなどが加わる。それに合わせて、表紙はブレイキー。このドラム合戦の記事が中心だが、一番興味を持ったのは、「ジャズ喫茶マッチデザイン展(第1回)」。自分が訪ねたことがあるのは、ちぐさ、タロー、ディグ、木馬、ダウン・ビート。