ビル・エバンスは、1980年9月15日に51歳で他界。そんなエバンスを、2008年の1月号で特集したジャーナル。その時代を切り拓くアーティストが出て来なかった現れである。この時、今さらエバンスを文章で語られても得るものは何もなかった。
スイングジャーナル 2007年12月号
連載記事「ジャイアンツが愛したジャズ名曲名演決定盤」の第12回では、オスカー・ピーターソンが取り上げられている。
Sweet Georgia Brown / Falling in Love with Love / On Green Dolphin Street / You Look Good to Me / Hymn to Freedom
以上がBEST 5。まぁ、そういう分析の仕方もあるかなと思うけど、当時、この連載にはそれほど興味を持たなかった。
スイングジャーナル 2007年11月号
連載記事「ジャイアンツが愛したジャズ名曲名演決定盤」の第11回はマイルス・デイビス。
So What / Walkin' / In a Silent Way / All Blues / TUTU
以上がBEST 5。「ジャイアンツが愛した・・・」というのは、どうかなと思ってしまう。マイルスにとってのSo Whatなんて、落語で言えばマクラに過ぎない。この頃のスイングジャーナルは、ジャズの聴き方を従来とは違う切り口で分析しようとしていた。つまり、新たな時代を担うジャイアンツが出て来なかったから。ジャズメディアとしては、きつい時代だったはず。で、マイルス達に頼るしかなかった。