スイングジャーナル 2008年4月号

アルフレッド・ライオン(1908.4.21 - 1987.2.2)生誕100周年の特集記事。ジャズの場合、プロデューサーの力量でアルバムの価値が大きく変わる。ライオンがブルーノートを設立しなかったら、今のジャズはなかった。これは言い過ぎではないだろう。時代が彼のような存在を必要としていたとも言える。

スイングジャーナル 2008年3月号

表紙には、オスカー・ピーターソンを偲んで「20世紀が生んだ稀代の天才ピアニスト」とある。この頃からだろうか、ジャーナルはジャズの本質を語れる力がなくなってきたと感じた。

ピーターソンを天才と位置付けてしまうと、パウエルやモンクのポジションがなくなる。ピーターソンは努力家であって、そしてジャズ界に偉大な功績を残した。だけど、ピーターソンがいなかったとしても、ジャズの歴史は変わらなかっただろう。ジャズの一つの潮流を作ったのは間違いないが歴史を作ったピアニストではない。

スイングジャーナル 2008年2月号

特集記事「ホレス・シルバー 全盛期の未発表ライブ音源発掘!」を読んでアルバムを購入。ブログに簡単なレポートを次のように書いた。

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貴重な音源が2008年に発売された。しかし、演奏内容としては凡庸である。ニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ演奏ながら、盛り上がりに今一つ欠ける。ドラマーのルイス・ヘイズは、ホレス・シルバーのアルバムに参加してきたが、ほとんど初顔合わせの5人だったのではないだろうか。互いのクセも分からず舞台に立ってしまった。そんな気がする。観客の反応は悪くないが、拍手喝采という程ではない。だからこそ、音源が眠っていたとも言える。