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ヘレン・メリルの来日公演(1966年1月末から2月中旬)に合わせた表紙。本号では、モンクのパイロット姿のイラストで知られるアルバム『ソロ・モンク』が新譜として取り上げられ、植草甚一が満点を付けてレビュー。その欄に書き切れなかったジャケットに関する情報を別記事で紹介している。以下はその内容。
「ジャケットを描いたのは、アメリカの有名なイラストレーターであるポール・デーヴィスであるが、『モノクル』という雑誌に似たような挿絵があった。それをもとにモンクのジャケットが出来たのだが、アイデアとして秀逸である。挿絵入りの『墜落する翼』というユーモア・コントは、大学を卒業した20才のトビー・モンタギューがベトナム北爆のパイロットになり、敵機を見事に撃墜したあとで意気揚揚と空軍基地に引き返してくる。ところが味方は47機も撃墜されていて、敵側の損害はトビーが撃墜した一機だけだったというオチがついていて、アメリカのベトナム作戦を皮肉っている」。植草氏らしい情報提供だ。
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