スイングジャーナル 1966年7月号

表紙はジャッキー・マクリーンだが、マクリーンに関する記事はない。コルトレーンの来日公演を前にして、複数のコルトレーン特集記事が掲載されている。それ以上に気になったのが、公演スケジュール。7月10日から23日まで休みなしの連日公演。移動するだけでもエネルギーが必要だ。しかも、16日は夜中12時のスタート。ライブアルバムには、11日と22日のステージを使っている。それ以外は録音しなかったのか。それとも、55年経った今でも倉庫にテープが眠っているのか。

7/10 東京サンケイホール(6時半)
7/11 東京サンケイホール(6時半)
7/12 大阪フェスティバル・ホール
7/13 広島公会堂
7/14 長崎公会堂
7/15 福岡
7/16 真夜中のジャズ・コンサート/京都会館(夜12時)
7/17 神戸国際ホール
7/18 東京厚生年金ホール(6時半)
7/19 東京厚生年金ホール(6時半)
7/20大阪フェスティバル・ホール
7/21 静岡公会堂
7/22 東京厚生年金ホール(6時半)
7/23 名古屋愛知文化講堂

スイングジャーナル 1966年4月号

1966年4月の来日公演に合わせて表紙はジミー・スミス。車は詳しくないので車種は分からないが、愛車の前でニッコリのスミスなのである。

今月の問題作と取り上げられたのは、コルトレーンのアセンション。発売当時は『神の園』という邦題が付けられていたことが分かる。レビュアーは久保田高司氏と中村とうよう氏。久保田氏は満点ながら、中村氏は採点不能?としている。スイングジャーナルで数え切れないくらいのレビューを読んできたが、「?」としたのは、中村氏だけだろう。レビューは「問題が多すぎてぼくには評価できないので採点が遠慮させて頂いた」と結んでいる。むしろ、プロのレビュアーである中村氏に問題ありだ。

スイングジャーナル 1966年3月号

MJQは1966年3月に2度目の来日。それに合わせて、特別座談会「MJQの魅力を語る」という記事、そしてジョン・ルイスの表紙。背景は〈豊川稲荷〉の提灯なのだが、表紙の解説は本書にはない。1961年がMJQの初来日なので、その時に撮影したのだろう。少し調べたら、東京・赤坂に〈豊川稲荷東京別院〉があった。蝶ネクタイのルイス。公演直後の撮影だったのか。それとも、マスコミ対応は常に正装するのがルイスの主義なのか。