スイングジャーナル 1967年12月号

1967年10月初旬に初来日したオーネット・コールマン。児山紀芳氏によるコールマンへのインタビュー記事が前号に掲載。羽田プリンス・ホテルのロビーで撮った写真が表紙右。写真嫌いのコールマンだそうだが、3カットだけ撮れたとのこと。左の写真は、ホテル室内でのリハーサル途中に児山氏が撮影。本号には、小林泰彦氏の絵と文による「オーネット・コールマンの服」という記事が載っている。

スイングジャーナル 1967年11月号

表紙はJ.J.ジョンソン。特集記事は、油井正一氏による「コールマン初公演を聴く」。コールマンの初来日が1967年10月だったことを初めて知った。この公演がアルバム化されていないので、手掛かりがなかったからだ。そして、「もめにもめた来日公演」から始まる記事にその理由があった。

コールマンは、デヴィッド・アイゼンソン、チャーリ・ヘイデン、エド・ブラックウェルというベース2本とドラムを従えて来日。しかし、書類不備により3日の東京公演と4日の名古屋公演がキャンセル。さらに、観光ビザで来日したヘイデンとブラックウェルは舞台に立てず。5日のサンケイホールでの初公演は、富樫雅彦がぶっつけ本番で臨んだのだった。

スイングジャーナル 1967年8月号

自分にとって面白い特集記事は特になかったが、「世界のジャズニュース」欄にコルトレーンの話題が載っていた。「去る5月の初旬にボルティモアのレフトバンク・ジャズ協会の主催するコンサートに出演し、熱心な聴衆に多大な感銘を与えた」とある。コルトレーンの最後のライブ音源はアルバムThe Olatunji Concertに収録。録音は4月23日なので、その2週間後ぐらいにも舞台に立っていたのである。

この号の発行は8月1日となっているが、原稿の仕上がりは7月中旬頃だったのだろう。7月17日に他界したコルトレーンの速報はどこにも載っていない。翌9月号に特集記事が組まれたと思うが、残念ながら自分の手元にはない。かつて、神田神保町を歩き回って買い漁ったスイングジャーナルの古本。その9月号には出会うことはなかった。