スイングジャーナル 1968年6月号

表紙はジミー・スミス。マーチン・ルーサー・キングが暗殺されたのは、1968年4月4日。ジャーナルは、ジャズ、黒人、差別のキーワードで企画記事とした。

1963年8月28日の演説I Have A Dreamは著作権の問題で全ては公開されていないと勝手に思っていたが、国務省出版物としてネット上にあることを発見。演説では、まさしくI Have a Dreamの言葉が有名であるが、演説の最後にはLet freedom ringが繰り返されている。この言葉から、ジャッキー・マクリーンのアルバムLet Freedom Ringを連想した。だが、このアルバムは1962年3月19日録音なのである。一つ勉強になり、一つ課題が増えた。

スイングジャーナル 1968年5月号

1968年5月10日から14日までの4回の初来日公演を控えたチャールス・ロイドが表紙。メンバーはキース・ジャレット、ロン・マクルアー、ポール・モチアン。記事を読んでいくと、この時点でまだ23歳のキースに対する期待が書かれている。ところがである・・・。7月号に、この公演の結末が書かれているのだ。そのレビューは7月号で。

スイングジャーナル 1968年4月号

表紙はアルバート・アイラー。岩浪洋三氏は「変貌するマイルス・デイビス5重奏団」のタイトルで1960年代後半のマイルスグループを絶賛し、さらに前進していくだろうと期待を寄せている。しかし、翌年の1969年にはアルバムIn A Silent Way、そしてBitches Brewが録音される。すなわち岩浪氏は「変貌する…」と自分で書きながら、5重奏団で前進していくと見誤った。と、今だから言えるのである。

そして、「オーネット ロンドンで小野洋子と共演」という注目すべき記事。この共演はアルバムYoko Ono Plastic Ono Bandとしてリリース。コールマンのディスコグラフィーによると、録音データは以下の通り。なお、この時点では、小野は米国の映像作家アンソニー・コックスの妻。

Ornette Coleman - trumpet, violin, Charlie Haden - bass, David Izenzon - bass, Ed Blackwell - drums, Yoko Ono - vocals, Recorded on February 29, 1968 at Royal Albert Hall, London, England.