Albert Ayler / At Slug's Saloon Vol.1

CDアルバムComplete Live at The Slug's Saloon Recordingで買い替え。コンプリートとあるが、Vol.1とVol.2を合わせただけのCDではある。

1. Truth Is Marching In
2. Our Prayer

Albert Ayler - tenor saxophone
Donald Ayler - trumpet
Michel Sampson - violin
Lewis Worrell - bass
Ronald Shannon Jackson - drums

Recorded on May 1, 1966 at Slug's Saloon, NYC.

Albert Ayler / Spirits Rejoice

このアルバムを聴いて改めて思う。アルバート・アイラーの根っこはブルースではない、マーチ(行進曲)だ。一歩一歩、足を前に出して自分自身の魂を揺さぶりながら演奏していく。そんなイメージが浮かぶ。単純にフリージャズという枠組みでは語れないアイラー。

それを一番感じるのは、2曲目のHoly Familyなのだが、2分13秒で終わってしまう。しかし、1966年11月のアルバムLorrach Paris 1966では11分17秒。さらに、70年7月のアルバムNuits De La Fondation Maeght 1970では11分45秒。どちらもフランスでのライブで、ヨーロッパの観客に受け入れられ、アイラーは思い切り吹いたのだろう。

アイラーを聴かなくてもジャズは語れる。だが、アイラーを聴かないとジャズに酔えない。

1. Spirits Rejoice
2. Holy Family
3. D.C.
4. Angels
5. Prophet

Albert Ayler - tenor saxophone
Charles Tyler - alto saxophone
Donald Ayler - trumpet
Call Cobbs - harpsichord (track 4)
Henry Grimes - bass
Gary Peacock - bass
Sunny Murray - drums

Recorded on September 23, 1965 at Judson Hall, NYC.

Albert Ayler / Bells - Prophecy

CD化でアルバムProphecyとBellsが合体され、なぜか録音を逆順にしたタイトルBells / Prophecyとなったが、収録はアルバムProphecyから始まる。とは言っても、アルバムBellsはBellsの1曲のみ。LPのときはA面だけでB面はまっさらだった。

アルバムProphecyは、セラー・カフェという恐らく小さな空間で1964年6月14日に録音されたもの。その空間に、アルバート・アイラー、ゲイリー・ピーコック、サニー・マレーがいた。その事実だけで十分なのだが、まばらな拍手は何を意味しているのだろう。

一方のアルバムBellsは、1500人収容できるタウンホールで1965年5月1日に録音。Bellsは19分54秒と長尺の曲ではあるものの、他の演奏は残っておらず、Bellsだけ聴いて観客が帰ったとは思えない。そこで、所有アルバムリストを確認した。なんとジュゼッピ・ローガンが同日のステージに立っている。演奏はMantuとShebarの2曲。アルバムMoreに収められている。この日のタウンホールは、フリー系ないしはアバンギャルド系ミュージシャンを集めたコンサートだったのだろう。

1. Spirits
2. Wizard
3. Ghosts: First Variation
4. Prophecy
5. Ghosts: Second Variation
6. Bells

Tracks 1 - 5: album "Prophecy"
Albert Ayler - tenor saxophone
Gary Peacock - bass
Sunny Murray - drums
Recorded on June 14, 1964 at Cellar Cafe, NYC.

Track 6: album "Bells"
Albert Ayler - tenor saxophone
Donald Ayler - trumpet
Charles Tyler - alto saxophone
Lewis Worrell - bass
Sunny Murray - drums
Recorded on May 1, 1965 at The Town Hall, NYC.