Albert Ayler / Bells

CD化でアルバムProphecyと統合され、アルバムBells / Prophecyとなった。

1. Bells

Albert Ayler - tenor saxophone
Donald Ayler - trumpet
Charles Tyler - alto saxophone
Lewis Worrell - bass
Sunny Murray - drums

Recorded on May 1, 1965 at The Town Hall, NYC.

Albert Ayler / The Hilversum Session

オランダのHilversum(ヒルヴェルスム)にあるVARAスタジオで、放送局用にプロデュースされたセッション。強烈なメンバー。アイラー、ドン・チェリー、ゲイリー・ピーコック、そしてサニー・マレー。一曲目のAngelsでアイラーの最初のフレーズに続くベースの一音。このわずか1~2秒で、このセッションの凄みが分かる。

エリック・ドルフィーの最後のアルバムLast Dateは、1964年6月2日にヒルヴェルスムで録音された(スタジオは不明)。そして、6月29日に息を引き取った。このヒルヴェルスム・セッションは11月9日に録音。アイラーとドルフィーの接点は見つからないが、このセッションにはドルフィーへの想いが隠されているのではないだろうか。

1. Angels
2. C.A.C.
3. Ghosts
4. Infant Happiness
5. Spirits
6. No Name

Albert Ayler - tenor saxophone
Don Cherry - cornet
Gary Peacock - bass
Sunny Murray - drums

Recorded on November 9, 1964 at VARA Studio, Radio Nederland, Hilversum, Holland.

Albert Ayler / Ghosts

アルバート・アイラーの代表作Spiritual Unityから2か月後の1964年9月、コペンハーゲンでの録音。ゲイリー・ピーコック、サニー・マレーに加えてドン・チェリーが参加している。Spiritual UnityではGhostsを2つのバージョンで録音したが、本作でも同様の形式をとっている。従って、本作はSpiritual Unityの続編と位置付けることができるのだが、チェリーの参加がアイラーに新たな刺激を与えたとは思えない。それは、この録音の時点ではチェリーが自己スタイルをまだ確立していないからだ。

LPのライナーノーツでは、忍沢成一氏が、本アルバムの聴き方として、一曲一曲を個々に聴くのではなく、全体をひとつの組曲的に聴くのが妥当ではないかと語っている(1984年12月付け)。一つの意見だと思う。では、アイラー達が組曲的な意識を持って録音に臨んだのだろうか。やはり、Ghostsを深化させることにポイントがあったはずだ。

1. Ghosts
2. Children
3. Holy Spirit
4. Ghosts
5. Vibrations
6. Mothers

Albert Ayler - tenor saxophone
Don Cherry - cornet
Gary Peacock - bass
Sunny Murray - drums

Recorded on September 14, 1964 in Copenhagen, Denmark.