Bill Evans / I Will Say Goodbye

1959年12月録音の名盤Portrait In Jazzから様々なアルバムを世に出し、77年5月録音のアルバム。この期間、本質的には何も変わっていない。20年近く同じスタイルを貫いてきたジャズミュージシャンも珍しいのではないだろうか。だが、それでは骨董品を眺めているのと同じ。

そんなことを思いながらジャケットを見ると、まっすぐ伸びた道の先に旧式のような車が一台。このまま昔のスタイルで真っすぐ行きます、と宣言しているような。ちなみに、エバンスの作品は7曲目のThe Openerのみ。何か新しいことに挑戦した訳ではないことが分かる。

1. I Will Say Goodbye
2. Dolphin Dance
3. Seascape
4. Peau Douce
5. Nobody Else But Me
6. I Will Say Goodbye [take 2]
7. The Opener
8. Quiet Light
9. A House Is Not A Home
10. Orson's Theme

Bill Evans - piano
Eddie Gomez - bass
Eliot Zigmund - drums

Recorded on May 11, 12 & 13, 1977 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.

Bill Evans / The Tokyo Concert

いソノてルヲ氏の司会と、曲が終わると整然と送られる観客からの拍手。サプライズは一つもなく、理路整然と議事進行している様子を捉えたライブアルバム。ビル・エバンスとマーティー・モレルは議事進行を守っているが、エディ・ゴメスが時に暴走する。それでもよしとする人もいれば、うるさいと感じる人もいるだろう。こういう事を書くので、自分は後者である。

エバンスのピアノの余韻を楽しむことができない。隙あらばと、ゴメスのベースが入り込んでくるからだ。ライブならば、場の雰囲気を盛り上げるために、そんなやり取りもOKだろう。しかし、ライブアルバムなのである。録音した音源を聴かせることを考えれば、喋り過ぎは良くないのだ。

1. Mornin' Glory
2. Up With The Lark
3. Yesterday I Heard The Rain
4. My Romance
5. When Autumn Comes
6. T.T.T.T. (Twelve Tone Tune Two)
7. Hullo Bolinas
8. Gloria's Step
9. On Green Dolphin Street

Bill Evans - piano
Eddie Gomez - bass
Marty Morell - drums

Recorded on January 20, 1973 at Yubin Chokin Hall, Tokyo.

Bill Evans / Montreux II

10年前の2011年1月5日。神田明神参拝の前に、初めて行った神保町のジャズ喫茶BIG BOYで、このアルバムを聴いて購入。1968年6月のライブアルバムAt The Montreux Jazz Festivalの続編という事で、タイトルはMontreux IIとなっている。ドラムはジャック・ディジョネットからマーティー・モレルに交代しているが、ベースはエディ・ゴメスのままで見事にビル・エバンスをサポートしている。

その後、何度かBIG BOYに通った。しかし、突然禁煙となり縁を切った。小さい店なので、煙草嫌いの人を尊重してかと思った。それならば、時代の流れなので許せるが、煙草の煙がアンプに良くないとの張り紙。リピーターよりアンプを優先するジャズ喫茶。阿保らしくなった。このアルバムには何の罪もない。だけど、つまらないことを思い起こさせてしまうのだ。

1. Introduction - Very Early
2. Alfie
3. 34 Skidoo
4. How My Heart Sings
5. Israel
6. I Hear A Rhapsody
7. Peri's Scope

Bill Evans - piano
Eddie Gomez - bass
Marty Morell - drums

Recorded on June 19, 1970 at Montreux Jazz Festival, Switzerland.