Dexter Gordon / One Flight Up

一曲目のドナルド・バード作Tanyaの出だしでシビれてしまう。学生時代に浸っていたジャズ喫茶に、一気にトリップする感じで、この感覚が堪らない。アルバムタイトルをTanyaとすれば、もっと注目されたのだろう。デクスター・ゴードンとドナルド・バードのディスコグラフィーを見ると、ゴードンはこの曲を5回、バードは本作のみの録音である。バードはTanyaをゴードンに譲ってしまったのだ。

4曲しか収録されていないが、曲順での演奏時間は、18分15秒、11分14秒、7分28秒、11分0秒とそれぞれ長尺。しかし、4曲目はCD化でのボーナストラック。LP時代にあまり人気がなかったのは、前作Our Man In Parisの出来が良かっただけでなく、曲数も関係していたようだ。

1. Tanya
2. Coppin' The Haven
3. Darn That Dream
4. Kong Neptune

Dexter Gordon - tenor saxophone
Donald Byrd - trumpet (tracks 1,2)
Kenny Drew - piano
Niels-Henning Ørsted Pedersen - bass
Art Taylor - drums

Recorded on June 2, 1964 at Barclay Studios, Paris.

Dexter Gordon / Our Man In Paris

デクスター・ゴードンがパリに赴いての録音。パリに居住していたバド・パウエルとの共演が目的だったのか。ところが、渡欧していたケニー・ドリューがピアノを弾く予定だったと原田和典氏によるライナーノーツに書かれている。だが、ドリューからパウエルに代わった理由が書かれていないのだ。中途半端な情報が提供されると、もやもやしてしまう。ゴードン、ドリュー、パウエルのディスコグラフィーを見ても、その謎を解き明かすような答えは見つからなかった。

CD帯から。「二人の巨人がパリで記録した再開セッション。モダンジャズ史上に名高い重量級のスタンダード集」。しかし、ゴードンとパウエルによる丁々発止のやりとりは、ここでは感じない。ちなみに、本作録音の翌年(1964年6月)、ゴードンとドリューが共演しアルバムOne Flight Upをパリで録音している。

1. Scrapple From The Apple
2. Willow Weep For Me
3. Broadway
4. Stairway To The Stars
5. A Night In Tunisia

Dexter Gordon - tenor saxophone
Bud Powell - piano
Pierre Michelot - bass
Kenny Clarke - drums

Recorded on May 23, 1963 at CBS Studios, Paris.

Dexter Gordon / Go!

ジャケットが特徴的。デクスターの写真は極めて小さくレイアウトされ、それより参加メンバーをきちんと記載している。アルバムタイトルGOと、DEXTER GORDONのGOを語呂合わせしているのは、あまりにも芸がないと言いたいが、今となっては印象深いジャケットとなった。デクスター・ゴードンのディスコグラフィーによると、本作の2日後に同メンバーでアルバムA Swingin' Affairの録音を終え、2年間のヨーロッパでの演奏活動に出ている。つまり、ヨーロッパへGOの意味も含んでいるのかも知れない。

こんな事を書いていて、ふと思い出した。Go Go Go!!!は、オールナイトニッポンの糸井五郎氏だった。彼は、1984年12月28日に他界。享年63。ちなみに、デクスターは、1990年4月25日に他界し、享年67だった。糸井氏とは同年代である。だから、Go Go Go!!!だったのか…。

1. Cheese Cake
2. I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
3. Second Balcony Jump
4. Love For Sale
5. Where Are You
6. Three O'Clock In The Morning

Dexter Gordon - tenor saxophone
Sonny Clark - piano
Butch Warren - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on August 27, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.