Dizzy Gillespie / Sonny Side Up

LPのライナーノーツは油井正一氏で、こう始まる。「ヴァーヴ・レコード社長だったノーマン・グランツは、徹底したジャムセッション・ファンであった。1940年代から50年代にかけて、一流ジャズメンを、専属下におき、興味深い顔合わせでジャムセッションのアルバムをつくった」。そして、セッションに参加した6人のミュージシャンを紹介し、「このアルバムは、三人のホーン・プレイアーが至芸を競うばかりではなく、ガレスピーの大顔合わせセッションのなかでも、ひときわ印象的な作品となっているのである」と、結ぶ。油井氏らしい、分かりやすい解説。

つづく曲名紹介の中で、アルバムタイトルの「サニー・サイド・アップ」とは、卵を二個使った「目玉焼き」のことである、と説明している。勉強になるなぁと思って調べてみると、「二個」とは限らないことが分かった。油井氏の勘違いなのだろう。CDのライナーノーツはLPからそのまま借用。「二個」は訂正されていなかった。

1. On The Sunny Side Of The Street
2. The Eternal Triangle
3. After Hours
4. I Know That You Know

Dizzy Gillespie - trumpet, vocal (track 1)
Sonny Stitt - tenor saxophone
Sonny Rollins - tenor saxophone
Ray Bryant - piano
Tommy Bryant - bass
Charlie Persip - drums

Recorded on December 19, 1957 at Nola Recording Studio, NYC.

Dizzy Gillespie / At Newport

CD化によって3曲追加となった。その中に「チュニジアの夜」が入っていて、中古輸入CDを送料別258円で購入したのは大正解。LPをデジタル化した音源からさよならできる。かつてLPを大量に買い漁り、さらに同じアルバムをCDで購入するというのは、明らかに無駄な出費。だが、こういうオマケがつくと、必ずしも全てが無駄とは言えない。

さて、ニューポート・ジャズ・フェスティバルのくつろいだ雰囲気がびしびしと伝わってくるアルバム。ディジー・ガレスピーの司会に対して、観客からの喝采がさらに場を和らげる。LPのライナーノーツでいソノてルヲ氏が絶賛しているのもうなずける。ジャケットの写真もぴったり。

1. Dizzy's Blues
2. School Days
3. Doodlin'
4. Manteca
5. I Remember Clifford
6. Cool Breeze
7. Zodiac Suite
8. Carioca
9. A Night In Tunisia

Dizzy Gillespie - trumpet, vocals
Talib Dawud, Lee Morgan, E.V. Perry, Carl Warwick - trumpet
Chuck Conners, Al Grey, Melba Liston - trombone
Ernie Henry, Jimmy Powell - alto saxophone
Benny Golson - tenor saxophone
Billy Mitchell - tenor saxophone
Pee Wee Moore - baritone saxophone
Wynton Kelly - piano
Paul E. West - bass
Charlie Persip - drums

Recorded on July 6, 1957 at Newport, Rhode Island.

Dizzy Gillespie / For Musicians Only

タイトルFor Musicians Onlyの意味をずっと考えて来た。今回、輸入盤CDの英文ライナーノーツを初めて読んだところ、タイトルについて書いている箇所を発見。意訳すると次のような感じだ。「ミュージシャンだけがこの音楽を理解できることを意味しているのではなく、また、ミュージシャンだけへの限定販売を示すタイトルでもない」。そんなことは誰もが承知。結局、ライナー自身の見解が述べられていないのだ。

そろそろ、自分なりの結論を出したと思い考え抜いた。プロデューサーはノーマン・グランツ。彼に関するWikipediaの中に、こんな一文があった。Norman Granz opposed racism and fought many battles for his artists, many of whom were black.(グランツは人種差別に反対し、アーティストのために数多く戦ってきた。そのほとんどは黒人だった)。このアルバムは、グランツにとって愛すべきミュージシャンのセッションだったのだろう。全ての演奏を彼らに任せたような気がする。なので、自分流の邦題は「彼らにこそ喝采を」。長年のモヤモヤがすっきりと晴れた感じ。

1. Bebop
2. Dark Eyes
3. Wee (Allen's Alley)
4. Lover, Come Back To Me
5. Dark Eyes [alternate take]

Dizzy Gillespie - trumpet
Sonny Stitt - alto saxophone
Stan Getz - tenor saxophone
Herb Ellis - guitar
John Lewis - piano
Ray Brown - bass
Stan Levey - drums

Recorded on October 16, 1956 at Radio Recorders, Los Angeles.