Johnny Griffin / Studio Jazz Party

CD帯から。「スタジオをパーティ会場に仕立てて録音した、ユニークなセッション盤。和気あいあいとした雰囲気の中、グリフィンが脂の乗り切った骨太なプレイを披露する」。英文ライナーノーツを読むと、「友人や仲間のミュージシャンなどに招待状を送り、飲み物や食べ物を用意した。グリフィンの友人であるバブス・ゴンザレスが進行役」とある。ジャケットの写真を見ると、招待されたのは20人前後だろうか。プロデューサーはオリン・キープニュース。

グリフィンのディスコグラフィーによると、リーダーアルバムでは最初のライブ演奏。キープニュースは、グリフィンのライブアルバムを作りたかったのだろう。だが、適当なクラブが見つからずスタジオライブを思い付いた。そんな気がする。観客同士は知り合いも多かったはずで、和気あいあいの雰囲気は分かるが、スタジオ録音なので無駄な反響音がなく、その事が災いして「熱さ」があまり伝わってこない。

1. Party Time
2. Good Bait
3. There Will Never Be Another You
4. Toe-Tappin'
5. You've Changed
6. Low Gravy

Johnny Griffin - tenor saxophone
Dave Burns - trumpet
Norman Simmons - piano
Victor Sproles - bass
Ben Riley - drums
Babs Gonzales - announcer

Recorded on September 27, 1960 in NYC.

Johnny Griffin / The Little Giant

ジョニー・グリフィンのニックネームがLittle Giantであることは、昔から知っていた。だけども、グリフィンの身長を書いた記事に出会ったことはなく、改めてスイングジャーナル『世界ジャズ人名辞典』を見ても、そしてWikipediaで調べても、その表記はなかった。しかし、このアルバムの裏面にある英文ライナーノーツでようやく探し出すことができ、Johnny Griffin doesn't reach to more than five and a half feet.とあったのだ。5.5 x 30.48 = 167.64cmには届かないということ。日本人なら決して小柄ではないのだ。

CD帯には「ケリー・トリオをバックにミッチェル、プリースターと共に、熱気漲る圧倒的なブローイングで迫るグリフィンの代表傑作」とある。その通りだが、単なるジャムセッションではない。フロント3管の息の合ったアンサンブルが聴き所のアルバム。ジャケット裏には、その3人が並んだスタジオでの演奏中の小さな写真も掲載されている。真ん中にいるグリフィンは確かに小柄だが、左右にミッチェルとプリースターを従え、貫禄十分のまさしくGiantなのである。

1. Olive Refractions
2. Message
3. Lonely One
4. 63rd Street Theme
5. Playmates
6. Venus And The Moon

Johnny Griffin - tenor saxophone
Blue Mitchell - trumpet (except track 3)
Julian Priester - trombone (except track 3)
Wynton Kelly - piano (except track 3)
Sam Jones - bass
Albert Heath - drums

Recorded on August 4 & 5, 1959 at Reeves Sound Studio, NYC.

Charles Lloyd / Wild Man Dance

2013年11月にポーランドで行なわれたジャズ・フェスティバルでの、チャールス・ロイドのライブアルバム。それ以上の詳しい情報を入手できていないが、輸入盤CDには「第10回記念フェスティバル」の記載があるので、ロイドのグループは招待公演だったのだろう。楽器構成には、ハンガリーの大型打弦楽器ツィンバロン、ギリシャ・クレタ島の弓奏楽器リラが含まれている。それぞれの名前から、地元ポーランドの楽器奏者のようだ。

さらに、ジャケット裏面にWild Man Dance Suiteとあり、このライブのためにロイドが書き下ろした組曲と想像できる。ライブ演奏でありながら、非常に緻密な構成。曲が進むにつれて、ゆっくりと熱く上昇していく。CDにきっちりと収まる75分ほどの演奏で、途中に休憩はなかったと思える。演じる側と聴く側の真剣勝負。タイミングよい拍手。ここまで書いて、ようやく詳細情報を見つけた。以下はその抜粋。

「〈ドン・ウォズが2011年にブルーノートの社長になった時に僕らに会いに来てくれて、ブルーノートに誘ってくれたんだ。僕は自分の羽をもっと広く伸ばして、新しい上昇温暖気流を見つけて羽ばたきたかったんだよ。僕のサウンドを探して、思いっきり表現する旅は終わらない。それが僕の使命〉というロイド。この組曲はフェスティバルでのプレミア・パフォーマンスで録音された。ギリシャのリラ・ハープの巨匠ソクラティス・シノプーロスとハンガリーのツィンバロムのマエストロ、ルカーチ・ミクローシも加わり、彩りと質感を添え、リズムもダイナミックに」。まぁ、自分が想像した通りのアルバム。

Wild Man Dance Suite:
1. Flying Over The Odra Valley
2. Gardner
3. Lark
4. River
5. Invitation
6. Wild Man Dance

Charles Lloyd - tenor saxophone
Gerald Clayton - piano
Joe Sanders - bass
Gerald Cleaver - drums
Socratis Sinopoulos - Greek lyra
Lukacs Miklos - cimbalom

Recorded on November 24, 2013 at Jazztopad Festival, Wroclaw Poland.