Phil Woods / Alive And Well In Paris

一曲目のAnd When We Are Youngには、Dedicated to Bob Kennedyという副題が付いている。このBob Kennedyとはジョン・F・ケネディの実弟。1968年6月6日に暗殺された。享年42。この悲劇から半年近く経って録音されたアルバム。フィル・ウッズにとっては入魂の一曲。自由の国であったはずのアメリカを抜け出しパリで録音。

CDのライナーノーツで、藤本史和氏が『これは、掛け値なしに「一家に1枚」を推奨できる傑作である(2010年11月付け)』と結んでいる。その気持ちは十分に分かるのだが、『このアルバムを聴いたことがないヤツとは話をしたくない。ましてや、このアルバムを置いていないジャズ喫茶はモグリとしか言いようがない』ぐらいの感じだろう。ウッズ、「情念」のアルバム。

1. And When We Are Young
2. Alive And Well
3. Freedom Jazz Dance
4. Stolen Moments
5. Doxy

Phil Woods - alto saxophone
George Gruntz - piano
Henri Texier - bass
Daniel Humair - drums

Recorded on November 14 & 15, 1968 in Paris.

Phil Woods / Warm Woods

フィル・ウッズの暖かなアルトサックスをコンセプトにしてタイトルWarm Woodsが決まり、それに合った写真を撮影したと思うのだが、なんだか軟弱なイメージになっている。ジャズマンが、暖炉のそばでくつろいでいる暇があるなら、練習しろ!と言いたい。ワン公が「つまんない」と目が虚ろ。

自分の中では、この手のジャケットは手抜きと判断してしまうのだが、いやいや演奏の中身は、暖炉をじっくりと燃やす薪のような感じ。ラスト曲Gunga Dinでようやく燃え上がる。しかし、本作を完成させるのに3回もセッションを繰り返しているので、火が点くのに時間がかかったのだろう。

1. In Your Own Sweet Way
2. Easy Living
3. I Love You
4. Squire's Parlor
5. Wait Till You See Her
6. Waltz For A Lovely Wife
7. Like Someone In Love
8. Gunga Din

Phil Woods - alto saxophone
Bob Corwin - piano
Sonny Dallas - bass
Nick Stabulas - drums

Recorded on September 11, October 18, and November 8, 1957 at Columbia 30th Street Studios, NYC.

Phil Woods / Phil Talks With Quill

フィル・ウッズとジーン・クイルによる双頭コンボ時代の録音と言われているが、ジャケット下にはThe Phil Woods Quartet with Gene Quillとある。演奏は対等だが、ビジネス面ではウッズの人気に頼っていた感じを受ける。所有する国内盤CDでは、録音は1957年9月11日のみとなっている。しかし、ウッズのディスコグラフィーを見ると1か月間で計5日のセッションを要している。

ディスコグラフィーが正しければ、セッションを納得いくまで繰り返し、入念に創り込んだアルバムである。確かに、ウッズとクイルの掛け合いなどは、見事に決まっている。タイトルはTalks With(対話する)だが、長い長い語り合いがあったのかも知れない。

1. Doxie
2. A Night In Tunisia
3. Hymn For Kim
4. Dear Old Stockholm
5. Scrapple From The Apple
6. Doxie [take 2]

Phil Woods - alto saxophone
Gene Quill - alto saxophone
Bob Corwin - piano
Sonny Dallas - bass
Nick Stabulas - drums

Recorded on September 11, 26 & 27 and October 4 & 8, 1957 at 30th Street Studio, NYC.