Phil Woods / Woodlore

フィル・ウッズは1931年11月2日生まれ。このアルバムを録音したときは、24歳になったばかり。ウッズのディスコグラフィーによると、トランペッターJon Eardley(ジョン・アードレイ)との共演で最初のアルバムPot Pieを54年10月と55年2月に録音している。アルバムWoodloreは2作目で、ワンホーンでいきなり勝負に出たわけである。

1曲目のWoodloreだけがウッズの作品。辞書には載っていない言葉で、ウッズの造語だろう。loreには伝承という意味があり、Woodsのsを省いて「ウッズの伝言」みたいなイメージだろうか。そんな曲を最初に配置し、ジャケットもモノトーンにしてウッズここにあり的な雰囲気を出している。

1. Woodlore
2. Falling In Love All Over Again
3. Be My Love
4. On A Slow Boat To China
5. Get Happy
6. Strollin' With Pam
7. Woodlore [alternate take 1]
8. Woodlore [alternate take 2]
9. On A Slow Boat To China [alternate take 1]
10. On A Slow Boat To China [alternate take 2]

Phil Woods - alto saxophone
John Williams - piano
Teddy Kotick - bass
Nick Stabulas - drums

Recorded on November 25, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Pharoah Sanders / Crescent With Love

輸入盤2枚組。2014年6月にAmazonから3,206円で購入。2枚組とは言え、3千円を超える輸入盤を注文するのはちょっとした冒険だ。それは演奏内容ではなく、ディスクに不備があった場合に返品が面倒だからである。それでも注文を決めたのは、その時、コルトレーン系のファラオ・サンダースのアルバムを無性に聴きたくなったから。

コルトレーンの作品5曲を含む全12曲。気迫のテナーサックスを聴くことができる。1940年10月13日生まれのサンダース。録音時点で52歳。コルトレーンの演奏と比較しても意味がない。コルトレーンは40歳で他界したのだ。年齢を重ねたサンダースが、コルトレーンの曲をどう解釈したかに本アルバムの価値がある。そして、サンダースもすでに80歳。彼のオフィシャル・サイトにあるライブスケジュールは空っぽだった。

Disc 1
1. Lonnie's Lament
2. Misty
3. In A Sentimental Mood
4. Softly For Shyla
5. Wise One
6. Too Young To Go Steady

Disc 2
1. Body And Soul
2. Naima
3. Feelin' Good
4. Light At The Edge
5. Crescent
6. After The Rain

Pharoah Sanders - tenor saxophone
William Henderson - piano
Charles Fambrough - bass
Sherman Ferguson - drums

Recorded on October 19 & 20, 1992 at Sear Sound Studio, NYC.

Pharoah Sanders / Welcome To Love

何度となく聴いてきたアルバム。1970年代から80年代、ファラオ・サンダースはコルトレーンの音楽を継承するミュージシャンの一人と言われてきたが、結局はコルトレーンに近づいたものの越えられなかった。しかし、1990年になって、このアルバムを録音。しかも、コルトレーンの命日7月17日に録音を開始したということは、ある意味吹っ切れたのだろう。全曲バラードであり、サブタイトルがPlays Beautifull Balladsとなっている。

1962年に録音されたコルトレーンのアルバムBalladsを、30年近く経って自分なりの解釈で演奏したい!という欲求が出てきたと推測する。間違いなく彼の代表作であり、この瞬間はコルトレーンを越えたと言いたい。名盤である。そして、本作の録音から2年後の92年10月、同じカルテットの構成で、ピアノにウィリアム・ヘンダーソンを再度迎え、さらに深化したバラードの2枚組アルバムCrescent With Loveを録音することになる。

1. My One And Only Love
2. Say It (Over And Over Again)
3. You Don't Know What Love Is
4. I Want To Talk About You
5. Nancy (With The Laughing Face)
6. Polka Dots And Moonbeams
7. The Nearness Of You
8. Moonlight In Vermont

Pharoah Sanders - tenor saxophone, soprano saxophone
William Henderson - piano
Stafford James - bass
Eccleston W. Wainwright - drums

Recorded on July 17, 18 & 19, 1990 at Studio Gimmick, Yerres, France.