Donald Byrd / The Cat Walk

ドナルド・バードのディスコグラフィーを見ると、ペッパー・アダムスとの共演は1958年に始まり、1970年までの間に30枚近いアルバムを残している。二人は、互いの気心も手癖も知り合った仲だったのだろう。だが意外にも、バード名義のアルバムで、フィリー・ジョー・ジョーンズがドラムを叩くのは本作のみ。ジョーンズを配置したのは、プロデューサーのアルフレッド・ライオンなのか、それともバード自身の選択だったのか。

フロント2管を中心に聴くだけでなく、デューク・ピアソンのピアノ、もしくはジョーンズのドラムを中心に聴くことでも十分に楽しめるアルバム。その中でもバード作のタイトル曲The Cat Walkが印象深いのだが、自動車に寄りかかるバードを写し、赤を基調にしたジャケットがタイトルとマッチしない。ジャズの世界で男性ミュージシャンを指す俗語にCatsがあるが、こちらは一般的には複数形のようだ。日本では、クレイジーキャッツが有名。

1. Say You're Mine
2. Duke's Mixture
3. Each Time I Think Of You
4. The Cat Walk
5. Cute
6. Hello Bright Sunflower

Donald Byrd - trumpet
Pepper Adams - baritone saxophone
Duke Pearson - piano
Laymon Jackson - bass
Philly Joe Jones - drums

Recorded on May 2, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Phil Woods / Live From The Showboat

このライブは、演じ手が楽しみ、聴き手も楽しんでいる。その雰囲気がよく伝わってくる。その全貌を表現するため、よくぞ2枚組にしてくれたと拍手を贈りたい。1枚に無理矢理押し込んだら、ライブのエッセンスが伝わらなかっただろう。フィル・ウッズの持ち味であるストレートな表現を十分に味わえるアルバム。

ジャズのライブアルバムで、The Showboat Loungeという名称を耳にすることはまずない。どんな演奏会場なのか知りたくなって調べてみたが、詳細な情報は得られなかった。ただし、1976年11月19日のセットリストにウッズのライブをネット上で見つけた。となると、国内盤CDのライナーノーツに記載されている11月2日とは異なる。ジャケット裏は76年11月までの記載で、ウッズのディスコグラフィーも同様。2日は火曜日、19日は金曜日。ウッズの誕生日は11月2日。バースデーライブならば、もっと盛り上がっただろう。

Showboat Lounge Silver Spring Concert Setlists

Disc 1
1. A Sleepin' Bee
2. Rain Dance
3. Bye Bye Baby
4. Django's Castle (All Mien Almost)
5. Cheek To Cheek
6. Lady J
7. Little Niles

Disc 2
1. A Little Peace
2. Brazilian Affair: Prelude - Love Song - Wedding Dance - Joy
3. I'm Late
4. Superwoman (Where Were You When I Needed You)
5. High Clouds
6. How's Your Mama? (Phil's Theme)

Phil Woods - alto saxophone, soprano saxophone
Mike Melillo - piano
Harry Leahey - guitar
Steve Gilmore - bass
Bill Goodwin - drums
Alyrio Lima - percussion

Recorded on November 2 or 19, 1976 at The Showboat Lounge, Silver Spring, Maryland.

Phil Woods / Woods Notes

録音データが極めて曖昧なアルバム。1969年、ローマでのライブ録音というデータしかない。ネットで調べても、これ以上の詳しいデータは見つからない。しかも、ジャケットの写真が意味不明。一人の女性の足元を捉えた写真9枚の構成。かつて、LPで発売された時は、まったく別のジャケットだった。謎が多いアルバムである。

68年11月のライブアルバムAlive And Well In Parisと同じメンバーで、さらに曲目も重複。ということは、69年の早い時期のライブなのだろう。パリのライブに負けず劣らずの爽快な演奏。3曲しか収録されていないが、アルバム全体で41分11秒。

1. Freedom Jazz Dance
2. Stolen Moments
3. Alive And Well

Phil Woods - alto saxophone
George Gruntz - piano
Henri Texier - bass
Daniel Humair - drums

Recorded in 1969 in Rome.