Neil Young / Live At Massey Hall 1971

商品解説からの抜粋。「アルバムLive At The Fillmore Eastに続くニール・ヤングのアーカイブ・シリーズの第2弾。今回は、1971年1月19日、カナダ・トロントにあるMassey Hallでのソロ・ライブの模様を収録した未発表音源。アルバムAfter The Gold RushとHarvestのリリースの間に行われたライブであり、Harvestに収録されるOld Man, Heart Of Goldなどを披露している」。

このアーカイブ・シリーズの存在は、最近知った。ニール・ヤング自身による監修で、未発表音源を中心に構成している。本作は2007年3月リリース。つまり、36年間もテープを眠らせていたことになる。そんな古い音源を、ヤングはなぜ世に出そうとしたのか。それを知りたくて調べてみたら、このアーカイブ・プロジェクトのWikipediaがあった。プロジェクトは1980年代後半に始まったとのこと。しかし、そのきっかけについては書かれていなかった。少なくとも、ヤングの単なる思い付きではなく、発掘と編集作業にじっくりと取り組み、長い時間を要したということだ。

1. On The Way Home
2. Tell Me Why
3. Old Man
4. Journey Through The Past
5. Helpless
6. Love In Mind
7. A Man Needs A Maid / Heart Of Gold Suite
8. Cowgirl In The Sand
9. Don't Let It Bring You Down
10. There's A World
11. Bad Fog Of Loneliness
12. The Needle And The Damage Done
13. Ohio
14. See The Sky About To Rain
15. Down By The River
16. Dance Dance Dance
17 I Am A Child

Neil Young - acoustic guitar, piano, vocals

Recorded on January 19, 1971 at Massey Hall in Toronto, Ontario, Canada.

Jim Hall / Live In Tokyo -Complete Version-

タイトルに「完全版」と付くが、かなり怪しい。オリジナルLPに収録されなかった「アランフェス協奏曲」、LP再リリース時にカットされた「シークレット・ラブ」が加わっている。つまり、サンプラザでのライブを完全に収録したわけではない。全6曲で52分余り。サンプラザの観客が、これで満足するはずはない。

だが、このCDには大満足である。アルバム解説には、こう書いてある。「ここでは全盛期の脂の乗ったジム・ホールが聴ける名演揃い。まさに'70年代のジム・ホールにハズレなし。チャーリー・パーカーのBillie's BounceやロリンズのSt. Thomas、ジム・ホール作Twister等収録。録音も素晴らしい」。特に反論はないが、ホールに「全盛期」ってあったのだろうか。常に安定したプレイを続け、ジャズギタリストの第一線をキープしていたと思う。

1. Billie's Bounce
2. Twister
3. Secret Love
4. Concierto De Aranjuez
5. Chelsea Bridge
6. St. Thomas

Jim Hall- guitar
Don Thompson - bass
Terry Clarke - drums

Recorded on October 28, 1976 at Nakano Sun-Plaza Hall, Tokyo.

Jim Hall / Valse Hot: Sweet Basil 1978

ジム・ホールのベースとのデュオというと、1972年4月録音のロン・カーターとのライブアルバムAlone Togetherがすぐに思い浮かぶ。それから6年後の78年1月、相手をレッド・ミッチェルに替えて、再びライブ演奏に取り組んだ。今度は、タイトルにロリンズ作Valse Hotを入れている。そして、Alone Togetherを再演。そうなると、2つのAlone Togetherを聴き比べたくなる。

どちらも、ベースが主旋律を担っている。カーターは快走、ミッチェルは重厚といった感じ。それは、この曲だけに限らず、アルバム全体に言えること。ミッチェルは、アルバムAlone Togetherをすでに聴いていただろう。その中で、この曲だけは必然的にカーターと比較されてしまうので、やり難かったと想像してしまうのだ。いや、カーターとは違う味を出したいとミッチェルの選曲だったのかもしれない。

ところで、このアルバムにはハイレゾ音源を収録したディスクがオマケ?で付いてくる。ディスクのラベルには、24Bit/96k Filesと書かれているが、実際のWAVファイルのプロパティを見ると9216kbpsになっている。つまり、192kHz×24bit×2ch=9216kbpsなので、96kではなく192kHzが正解。この場合、1分当たり69.12MBのファイル容量。全6曲で3.396GBなので、49分余りの演奏となる。ジャケット裏に記載のトータル50分と合致する。

1. Now's The Time
2. Valse Hot
3. Alone Together
4. There Is No Greater Love
5. God Bless The Child
6. Stella By Starlight

Disc 1 - Audio 16bit/44.1kHz
Disc 2 - High Resolution 24bit/192kHz

Jim Hall - guitar
Red Mitchell - bass

Recorded on January 18 & 19, 1978 at Sweet Basil, NYC.