Zoot Sims / In Copenhagen

ズート・シムズ59歳、ケニー・ドリュー64歳、ニールス・ペデルセン58歳、エド・シグペン78歳。このコペンハーゲンでのライブの時のメンバーの年齢ではない。それぞれの享年を示している。シグペンを除いた3人は、50代から60代に掛けて惜しくもこの世を去った。そんなことを考えながら、44年前の演奏に酔いしれている。

シムズのディスコグラフィーを調べると、1978年8月24日、ジャズクラブSlukefterでのライブアルバムは、レーベルStoryville(本作)とレーベルMobile Fidelityに分散されてリリースされている。後者はZoot Sims With The Kenny Drew Trio - Zoot Sims In Copenhagenというタイトルで、CaravanやSoftly, As In A Morning Sunriseなどを収録。ただし、廃盤状態。なぜに2つのレーベルに分散されてしまったのか。そもそも、2つのレーベルからの最初のリリースは1995年。シムズが他界してから10年後のこと。この素晴らしいライブ音源を20年近く眠らせていた訳である。

1. Groovin' High
2. Too Close For Comfort
3. All The things You Are
4. In The Middle Of A Kiss
5. I'll Remember April
6. It's All Right With Me
7. The Very Thought Of You
8. Blue Hodge
9. Morning Fun

Zoot Sims - tenor saxophone, soprano saxophone
Kenny Drew - piano
Niels-Henning Ørsted Pedersen - bass
Ed Thigpen - drums

Recorded on August 24, 1978 live at Jazzhouse Slukefter, Tivoli Gardens, Copenhagen.

Jackie McLean / It's Time!

所有するのは輸入盤CDで、国内盤には邦題が付いているのかと気になってしまう。自分ならば「今が旬!」としてみたい。で、誰が「旬」かと言えば、主役のジャッキー・マクリーンではなく、このアルバム全体の雰囲気を創り出しているハービー・ハンコック。ハンコックは、本作が録音された1964年8月の1年前にマイルスグループに参加。まさしく、時代を牽引するジャズピアニストとして躍り出たのである。

マクリーンの金属音的なアルトとハンコックのモーダルなピアノが、60年代半ばのジャズに一筋の光を射しこんだ。とは言っても、それほどにセンセーショナルなアルバムではないのだが、ジャケットにはビックリマークが所狭しと並ぶ。タイトルIt's Time!を除くと243個のビックリ。ジーっと見ているとクラクラしてくる。そして、赤文字で強調したJACKIE McLEANの中の小文字cが上ずっている。マクリーンのアルバムには上付きcがいくつかある。もう死語となってしまった「ウルトラC」をさりげなく強調しているのだ。

1. Cancellation
2. Das' Dat
3. It's Time
4. Revillot
5. 'Snuff
6. Truth

Jackie McLean - alto saxophone
Charles Tolliver - trumpet
Herbie Hancock - piano
Cecil McBee - bass
Roy Haynes - drums

Recorded on August 5, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Wayne Shorter / Native Dancer

このアルバムのWikipediaには、「ブラジル音楽色の強いフュージョンの傑作」「明らかにショーターの最重要作の一つであるアルバム」と書かれている。聴く人によっては、そう感じるのだろう。自分としては、ブラジル音楽は良く知らないし、フュージョンには興味がないので、駄作としか思えない。

ショーターなら、ミルトン・ナシメントと組んで新たなジャズの可能性を示してくれると思い、購入したのだが…。言葉は悪いが余興としか思えない。1970年8月に録音したショーター名義のアルバムOdyssey Of Iskaから4年振りに取り組んだリーダーアルバム。在籍中のウェザー・リポートとは180度異なる色を出そうとしたのだろう。その答えの一つが「ブラジル」というのは、安易に思えて仕方ないのだ。

1. Ponta De Areia
2. Beauty And The Beast
3. Tarde
4. Miracle Of The Fishes
5. Diana
6. From The Lonely Afternoons
7. Ana Maria
8. Lilia
9. Joanna's Theme

Wayne Shorter - soprano saxophone, tenor saxophone
Milton Nascimento - guitar, vocals
David Amaro - guitar
Jay Graydon - guitar
Herbie Hancock - piano, keyboards
Wagner Tiso - organ, piano
Dave McDaniel - bass
Roberto Silva - drums
Airto Moreira - percussion

Recorded on September 12, 1974 at The Village Recorder, Los Angeles, CA.