Shelly Manne / My Fair Lady

ジャズとは保温が効く音楽。このアルバムは、もう65年前、自分が生まれるちょうど4か月前の録音である。「ジャズってどんな感じの音楽ですか?」と問われたら、「賞味期限は短くても50年」と答えよう。「でも、50年前のロックでも、フォークでも、歌謡曲でも、いまだに愛される曲はありますよねぇ」と切り返えされたら、「そうだけど、ジャズの場合は聴き手によって新たな発見があるんだ。このベースラインって、すごく先進的なことをやっている。これまで気付かなかったよ。なんてことが多々あるのさ」と伝えたい。

ジャケットに書かれている正式なタイトルは、Shelly Manne & his Friends* modern jazz performances of songs from MY FAIR LADYである。ジャケット下のアスタリスクにANDRE PREVIN AND LEROY VINNEGARと小さなフォントで補足。シェリー・マン名義のアルバムであるが、アンドレ・プレヴィンとルロイ・ヴィネガーは、ジャケットでは隅に追いやられた。このアルバムは、ある種の古典。だけど、聴けば聴くほど味が出てくる。スルメイカ的ジャズ。

1. Get Me To The Church On Time
2. On The Street Where You Live
3. I've Grown Accustomed To Her Face
4. Wouldn't It Be Loverly
5. Ascot Gavotte
6. Show Me
7. With A Little Bit Of Luck
8. I Could Have Danced All Night

Andre Previn - piano
Leroy Vinnegar - bass
Shelly Manne - drums

Recorded on August 17, 1956 at Contemporary Records Studio, Los Angeles, CA.

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