Miles Davis / At Fillmore

フィルモア・イーストでの、1970年6月17日(水)から20日(土)までの4日連続ライブ。2枚組LPのときは、各面1曲の構成で、曲名はWednesday Milesと曜日を付けただけだった。ライナーノーツは油井正一氏が書き、ロックの殿堂であったフィルモアでライブをやることになった経緯や、曲名については一切触れていない。マイルスは音楽に関して解説されることを好まないから、その意思を尊重したと書いているが、恐らく詳細な情報が伝わっていなかったのだろう。

CD化で曲名は明らかになり、フィルモアに出演することを決めた理由もライナーノーツから分かった。結局のところ、マイルスのレコード・セールスが下降したことにある。フィルモアのステージリストは、下記サイトにあり、1970年3月6日と7日がNeil Young & Crazy Horse / Steve Miller Band / Miles Davis、6月17日から20日がLaura Nyro / Miles Davis。最初に記載されたミュージシャンがその日のメインのようなので、マイルスは前座の位置付けだった。背に腹は代えられないという状況にあった訳だ。

http://www.fillmore-east.com/showlist.html

Disc 1
- Wednesday Miles
1. Directions
2. Bitches Brew
3. The Mask
4. It's About That Time
5. Bitches Brew / The Theme
- Thursday Miles
6. Directions
7. The Mask
8. It's About That Time

Disc two
- Friday Miles
1. It's About That Time
2. I Fall in Love Too Easily
3. Sanctuary
4. Bitches Brew / The Theme
- Saturday Miles
5. It's About That Time
6. I Fall in Love Too Easily
7. Sanctuary
8. Bitches Brew
9. Willie Nelson / The Theme

Miles Davis - trumpet
Steve Grossman - tenor saxophone, soprano saxophone
Chick Corea - Fender Rhodes electric piano
Keith Jarrett - electronic organ
Dave Holland - acoustic bass, electric bass
Jack DeJohnette - drums
Airto Moreira - percussion, cuica

Recorded on June 17, 18, 19 & 20, 1970 at The Fillmore East, NYC.

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