モンクのアルバムは、きちんと体系化されていない。自分が知らなかったアルバムを見つけると、ディスコグラフィーを眺めながら、所有しているアルバムとダブっていないかを確認している。1964年10月の録音は手元にないことが分かり購入。とにもかくにも、安易なタイトル『モンク』は勘弁してほしい。
で、演奏内容であるが、テナーのチャーリー・ラウズがモンクと見事に同化している。豪放、スピード感、そして緊張感などという軸で評価できる演奏ではない。言わば、「モンク感」とでもいうような感覚。ベース、ドラムを含めた4人がモンクになってしまった。なので、タイトルはMonk's Emotionでどうだろうか。
1. Liza (All The Clouds'll Roll Away)
2. April In Paris [take 6]
3. Children's Songs (That Old Man)
4. I Love You (Sweetheart Of All My Dreams)
5. Just You, Just Me
6. Pannonica [re-take 2]
7. Teo
8. April In Paris [take 1]
9. Pannonica [take 2]
10. Medley: Just You, Just Me / Liza (All The Clouds'll Roll Away)
Charlie Rouse - tenor saxophone (except track 4)
Thelonious Monk - piano
Larry Gales - bass (except track 4)
Ben Riley - drums (except track 4)
Recorded on March 9, 1964 (track 7), October 6, 7 & 8, 1964 (tracks 1-6,8-10).