Wes Montgomery / Incredible Jazz Guitar

さて、なんと訳そうか、このアルバムタイトルを。単純には「驚くべきジャズギター」となるのだろう。しかし、ウェス自身は気恥ずかしかったに違いない。「オレ、ジャズが好きで、ギターが好きで、一生懸命に練習してきたんだ。Incredibleとか言われてもなぁ。そういうタイトルでレコードが売れて、生活が楽になれば、まぁいいんだけれど」。たぶん、そんな気持ちだったのではないか。なので、「やるじゃん、このジャズギター野郎!」といった感じ。

ライナーノーツで岡崎正道氏が、ウェスの「最高傑作」と論じている。反論する気持ちはないが、それは後付けのロジック。ウェス本人は、さらに技を磨こうと思っていたはず。その過程にあったアルバムを最高と評するのは、聴き手の勝手でしかない。つまり、ウェスが「自己確立」したアルバムとして聴くべきであろうし、ここにウェスの「真髄」があるのは事実だ。

1. Airegin
2. D-Natural Blues
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Four On Six
5. West Coast Blues
6. In Your Own Sweet Way
7. Mister Walker
8. Gone With The Wind

Wes Montgomery - guitar
Tommy Flanagan - piano
Percy Heath - bass
Albert Heath - drums

Recorded on January 26 & 27, 1960 at Reeves Sound Studios, NYC.

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