Andrew Hill / Black Fire

ジャズ喫茶で聴きたいアルバム。つまり、大音量の暗い部屋で聴くと、いろんなイメージが湧いてくるはずだ。このアルバムに収められた曲は全てアンドリュー・ヒルの作品で、リズムや音階が想定を超えて展開していく。熱気ではなく殺気。切れ味が鋭いというより刺々しく、針で刺されるような痛みすら感じる。

ヒルは、1960年にレーベルWarwick Recordsからスタンダード曲を中心にしたファーストアルバムSo In Loveをリリースしている。恐らく、ほとんど見向きもされなかったのだろう。それから3年、楽曲の研究に没頭したのではないだろうか。そして、見事に「アンドリュー・ヒル」というブランドを創り上げた。

1. Pumpkin
2. Subterfuge
3. Black Fire
4. Cantarnos
5. Tired Trade
6. McNeil Island
7. Land Of Nod
8. Pumpkin [alternate take]
9. Black Fire [alternate take]

Joe Henderson - tenor saxophone (except tracks 2,5)
Andrew Hill - piano
Richard Davis - bass
Roy Haynes - drums (except track 6)

Recorded on November 8, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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