Tommy Flanagan / Thelonica

トミー・フラナガンがモンクの曲を料理。ラスト曲Thelonicaのみがフラナガンの作品。モンクが他界したのは1982年2月17日。そして、このアルバムが録音されたのは同年暮れで、翌年リリース。音楽的にはフラナガンとモンクの共通点はなかった。というか、モンク派なるものは未だに存在しないので、唯一無二の存在。モンクを追悼する意味は分かるのだが、モンクの作品を並べてしまい、追悼ではなく挑戦的な意味合いになってしまった。

モンクのディスコグラフィーを見ると、フラナガンはもちろんのこと、ジョージ・ムラーツは一度もセッションに参加していない。アート・テイラーが5回参加しているのみ。演奏内容は文句(モンク)なしなのだが、リリースのタイミングが悪かった。最期の10年間、モンクは病に苦しんだ。その時期にモンクを励ますために出して欲しかったアルバム。ドイツの名門レーベルenjaとしては、企画の面で失敗作ではないだろうか。

1. North Of The Sunset
2. Light Blue
3. Off Minor
4. Pannonica
5. Ask Me Now
6. Thelonious
7. Reflections
8. Ugly Beauty
9. Thelonica

Tommy Flanagan - piano
George Mraz - bass
Art Taylor - drums

Recorded on November 30 & December 1, 1982 in Munich, West Germany.

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