「ボサノバの神」と呼ばれたジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツによる共作。しかし、スタンがボサノバを理解していないことにジョアンが怒り、レコーディング中は緊張感が漂ったらしい。確かに所有する輸入盤CDには、セッションの様子などを伝える写真は一枚も掲載されていない。CDにはオリジナルのライナーノーツが記載されていて、ジョアンが以下のように書いている。
Despite our good friendship I never forget that Stan Getz is a great artist.(私はスタン・ゲッツが素晴らしいアーティストであることを決して忘れない)。さらに、Jobin said "It's unbelievable the way Getz assimilates the spirit of the Brazilian music!"(ジョビンは「ゲッツがブラジル音楽の精神を吸収するのは信じられない!」と言った)。アントニオ・カルロス・ジョビンを引き合いに出している。まぁ、レコーディングが無事に終わって、ジョアンは少し冷静になったのだろう。
1. The Girl From Ipanema
2. Doralice
3. Para Machucar Meu Coração
4. Desafinado
5. Corcovado
6. Só Danço Samba
7. O Grande Amor
8. Vivo Sonhando
9. The Girl From Ipanema [45 rpm issue]
10. Corcovado [45 rpm issue]
Stan Getz - tenor saxophone
Astrud Gilberto - vocals
Joao Gilberto - guitar, vocals
Antonio Carlos Jobim - piano
Sebastiao Neto - bass
Milton Banana - drums
Recorded on March 18 & 19, 1963 at A&R Recording Studios, NYC.