Stan Getz / Stan Getz Quartets

スタン・ゲッツを好きになるには、長年ジャズを聴き込むか、それなりの年齢を重ねるかが条件だと思う。テナーサックスと言えば、コルトレーン、ロリンズ、ウェイン・ショーターがまずは頭に浮かび、ゲッツが浮かんで来るには多少の時間を要する。それは、決定的なリーダーアルバムが存在しないことと、サイドマンとして歴史的なアルバムに参加していないことからだろう(アルバムStan Getz / Getz Gilbertoはリーダーアルバムとは言い難い)。決定的でなく、歴史的でないにしろ、ゲッツの演奏スタイルはオリジナルティーがあって、聴く者を魅了してくれる。それを感じるのは、時間が必要なのかもしれない。

ゲッツは1927年2月生まれ。このアルバムは3つのセッションを集めたものだが、まだ彼が20代前半の演奏である。すでに自分の演奏スタイルを物にしている。そう考えると、コルトレーンやロリンズなどの演奏を重ねながらの自己確立型とは、まったく違ったミュージシャンだったと言える。ある意味で「あっぱれ!」なのだ。

1. There's A Small Hotel
2. I've Got You Under My Skin
3. What's New
4. Too Marvelous For Words
5. You Stepped Out Of A Dream
6. My Old Flame
7. My Old Flame [alternate take]
8. Long Island Sound
9. Indian Summer
10. Mar-Cia
11. Crazy Chords
12. The Lady In Red
13. The Lady In Red [alternate take]
14. Wrap Your Troubles In Dreams

Tracks 1 - 4
Stan Getz - tenor saxophone
Al Haig - piano
Tommy Potter - bass
Roy Haynes - drums
Recorded on January 6, 1950 in NYC.

Tracks 5 - 7 & 12 - 14
Stan Getz - tenor saxophone
Tony Aless - piano
Percy Heath - bass
Don Lamond - drums
Recorded on April 14, 1950 in NYC.

Tracks 8 - 11
Stan Getz - tenor saxophone
Al Haig - piano
Gene Ramey - bass
Stan Levey - drums
Recorded on June 21, 1949 in NYC.

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