Donald Byrd / The Cat Walk

ドナルド・バードのディスコグラフィーを見ると、ペッパー・アダムスとの共演は1958年に始まり、1970年までの間に30枚近いアルバムを残している。二人は、互いの気心も手癖も知り合った仲だったのだろう。だが意外にも、バード名義のアルバムで、フィリー・ジョー・ジョーンズがドラムを叩くのは本作のみ。ジョーンズを配置したのは、プロデューサーのアルフレッド・ライオンなのか、それともバード自身の選択だったのか。

フロント2管を中心に聴くだけでなく、デューク・ピアソンのピアノ、もしくはジョーンズのドラムを中心に聴くことでも十分に楽しめるアルバム。その中でもバード作のタイトル曲The Cat Walkが印象深いのだが、自動車に寄りかかるバードを写し、赤を基調にしたジャケットがタイトルとマッチしない。ジャズの世界で男性ミュージシャンを指す俗語にCatsがあるが、こちらは一般的には複数形のようだ。日本では、クレイジーキャッツが有名。

1. Say You're Mine
2. Duke's Mixture
3. Each Time I Think Of You
4. The Cat Walk
5. Cute
6. Hello Bright Sunflower

Donald Byrd - trumpet
Pepper Adams - baritone saxophone
Duke Pearson - piano
Laymon Jackson - bass
Philly Joe Jones - drums

Recorded on May 2, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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