Ornette Coleman / Friends and Neighbors

このレコードは、1970年2月14日(土)の夜、プリンストン通り131番、オーネット・コールマンの練習場に、友人や近所の人を招いて催されたセッションの録音である。ファラオ・サンダースとレオン・トーマスの顔がみえる。名アレンジャー、ギル・エバンスもいる(以上、LPでの油井正一氏の解説から抜粋)。一方、CDのライナーノーツで、原田和典氏はこう書いている(2017年9月付け)。オリジナル・アナログ盤の内ジャケットにはギル・エバンスやファラオ・サンダースらしき人物を捉えた写真が掲載されているが、彼らが訪ねた時のライブと当アルバムに収められている演奏が同じ時のものであるかどうか定かでない。

この「定かではない」という表現は逃げている。「調べ尽くしたが特定できなかった」ならば納得がいく。同業者を招いてのセッションであれば、完成度の高い演奏を披露したいと考えるだろう。そうでなければ、一つのプロセスを示すだけでも十分である。で、中身はコールマン、ヘイデン、レッドマン、ブラックウェルの4人の息の合った見事な演奏。緊張感と、ある種のアットホーム的な感じがうかがえる。エバンスたちの視線があったからこその演奏だったと思いたい。

1. Friends And Neighbors - Vocal
2. Friends And Neighbors - Instrumental
3. Long Time No See
4. Let's Play
5. Forgotten Songs
6. Tomorrow

Ornette Coleman - alto saxophone, trumpet, violin
Dewey Redman - tenor saxophone, clarinet
Charlie Haden - bass
Ed Blackwell - drums
unknown - vocals

Recorded on February 14, 1970 at Prince Street, NYC.

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