プロデューサーはMichael Cuscuna(マイケル・カスクーナ)。LPのライナーノーツでは、マイケル自身がこのアルバムを解説(翻訳:瀬戸千也子)し、「慣例と分類を求める、典型的な西欧社会的思考様式の持ち主にとって、レスター・ボウイは前々からどうも扱いにくい存在である。それはともかく、このレスター・ボウイとはどんな人物なのだろうか?」との問いかけから始める。
その後、レスターの略歴と参加メンバーを紹介して(曲の紹介なし)、「この文を何回読んでも、レスター・ボウイとは一体何者なのか、ここに登場する他のミュージシャンはどんな人たちなのかという核心には近付けないだろう。しかし、このレコードを聴けば、一遍に彼らに近付くことができる」と結ぶ。
プロデューサーでさえ、言葉で表現しにくいアルバム。コールマンのロンリー・ウーマンからスタートし、中間にはジョン・ヒックスとのデュオでハロー・ドーリー、ラストはトランペット1本とドラム3台の格闘技。どんなスタイルでも瞬時に展開できる「万華鏡ジャズ」。
1. Lonely Woman
2. Banana Whistle
3. Hello Dolly
4. Fast Last / C
5. F Troop Rides Again
Tracks 1 & 2
Lester Bowie - trumpet
John Stubblefield - tenor saxophone
Julius Hemphill - alto saxophone, arrangements (track 1)
Joseph Bowie - trombone
Bob Stewart - tuba
John Hicks - piano
Cecil McBee - bass
Phillip Wilson - drums
Track 3
Lester Bowie - trumpet
John Hicks - piano
Track 4
Lester Bowie - trumpet, flugelhorn
Julius Hemphill - alto saxophone
John Hicks - piano
Cecil McBee - bass
Phillip Wilson - drums
Track 5
Lester Bowie - trumpet
Phillip Wilson - drums
Jerome Cooper - drums
Charles Shaw - drums
Recorded in September 1974 at C.I. Recording Studios, NYC.