収録曲すべてが最高にブルージー。1曲ぐらいスタンダードをやろうなどという雰囲気は、セッション中に全くなかったのだろう。ドラムのアル・ヘアウッドを除いて、参加メンバーがそれぞれ自分の作品を持ち込んだ。そのどれもがブルージーで、その中の1曲がホレス・パーラン作のUp And Downで、"And"を"&"に替えてアルバムタイトルとなった。
「どジャズ」なのである。この「ど」は、4ビートとブルースが基本でスタンダード曲に頼らない、という自説。そんな「どジャズ」を十分に楽しめるアルバム。参加メンバーの持ち味が随所に出ている。特にグラント・グリーンのギターが強烈なスパイスになっていて、曲想を上下に揺らし続ける。これもUp & Downなのだ。
1. The Book's Beat
2. Up And Down
3. Fugee
4. The Other Part Of Town
5. Lonely One
6. Light Blue
7. Fugee [alternate take]
Booker Ervin - tenor saxophone
Grant Green - guitar
Horace Parlan - piano
George Tucker - bass
Al Harewood - drums
Recorded on June 18, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.