Horace Parlan / Us Three

ホレス・パーラン作、1曲目のタイトル曲Us Threeが、このアルバムの最大の聴き所。そして、最大の疑問点。緊迫した雰囲気で始まり、ぐいぐいと聴き手を引っ張って行く。パーランの世界に引きずり込まれ、いい感じで酔いが回って来た4分過ぎ、あっけなく終わってしまう。ベースソロ、ドラムソロ、4バースなどをぶち込んで、ピアノトリオ自体が酔いしれ、聴き手をとことん酔わすべきだった。

なんとなく欲求不満が残る中、6曲目にWalkin'が登場。この曲はマイルス作ではないものの、マイルスの十八番。本アルバムが録音される3年前の1957年6月にアルバムWalkin'がリリースされている。いまでこそ、Walkin'と言えばマイルスを連想してしまうが、50年代末から60年代に入った頃は、そこまで定着はしていなかったのだろう。レイ・ブライアントもピアノトリオのアルバムRay Bryant Playsに収録している。こちらは、59年10月から11月に録音。

1. Us Three
2. I Want To Be Loved
3. Come Rain Or Come Shine
4. Wadin'
5. The Lady Is A Tramp
6. Walkin'
7. Return Engagement

Horace Parlan - piano
George Tucker - bass
Al Harewood - drums

Recorded on April 20, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です