このアルバムが録音された同日、オーネット・コールマンはニューヨークのタウンホールでライブ演奏を行い、その記録がアルバムTown Hall 1962に残されている。オーネットの音楽とは対極にあるようなグラント・グリーンのソウルフルな演奏。ハービー・ハンコックが、グリーンのギタープレイを最大限に引き出すバックを務めている。ハンコックは、この年の5月にアルバムデビューを果たしたばっかり。弱冠22歳の出来事。
CD化で追加されたDeep River以外は、トラディショナル曲。英文ライナーノーツでJoe GoldbergがA fascinating combination: the techniques of modern jazz, blues, and gospel(モダンジャズ、ブルース、ゴスペルの演奏スタイルが魅力的に組み合わされている)と記している。それだけではない。自分には演歌の「こぶし」の要素も感じてしまうのだ。
1. Just A Closer Walk With Thee
2. Joshua Fit De Battle Ob Jericho
3. Nobody Knows The Trouble I've Seen
4. Go Down Moses
5. Sometimes I Feel Like A Motherless Child
6. Deep River
Grant Green - guitar
Herbie Hancock - piano
Butch Warren - bass
Billy Higgins - drums
Recorded on December 21, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.