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ジャケットのイラストの下には、"PREVIOUSLY UNRELEASED PERFORMANCES FROM THE PRIVATE COLLECTION OF MRS. CLIFFORD BROWN"と記載されている。クリフォード・ブラウンの私生活を書いた雑誌記事に出会ったことはほとんどなく、ここにMRS.とあるので、結婚していたことを初めて知った。ブラウンが交通事故で即死したのは、このセッションから数か月後の1956年6月26日。結婚生活は数年、いや、もっと短かったのかも知れない。
さらに、ジャケットのタイトル下にはVOLUME ONEともある。ブラウンの奥さんが所有するプライベートテープの量から、続編を予定していたのだろうが、あまりにも音質が悪く断念したと思われる。現在のデジタル技術を駆使すれば、ある程度の復元は可能なはず。しかし、本作すらCD化されていないので、永遠に期待できない模様。82年の本作リリースから39年、ブラウン死去から65年。月日は流れてしまった。だが、ブラウンのトランペットは永遠にPUREなのだ。
1. I'll Remember April
2. What's New
3. Daahoud
4. Lover Man (Oh Where Can You Be)
5. 52nd Street Theme
Clifford Brown - trumpet
Sonny Rollins - tenor saxophone
Richie Powell - piano
George Morrow - bass
Max Roach - drums
Recorded in Early 1956 in NYC.
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