Clifford Brown / The Best Of Max Roach And Clifford Brown In Concert

ブラウンのよどみなく溢れ出てくるトランペット。上昇気流に乗って舞い上がっていくイメージ。1976年付けのライナーノーツで、野口久光氏が最後にこう書いている。「とにかくこの演奏が1954年のものであることは重ねて驚異である。アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズも、キャノンボール・アダレイ・クインテットもまだ聞けなかった時代のものなのに、ここにファンキーの醍醐味がある。書き落としたが、マックス・ローチのすぐれたドラミングも聞き逃せない」。まったく同感。

CDのライナーノーツでは、収録時間の関係でLPにはコーラスがカットされた5曲(Jor-du / I Can't Get Started / I Get A Kick Out Of You / All God's Chillun Got Rhythm / Tenderly)があることを、大和明氏が細かく解説している(1994年7月付け)。この仕事は大変だったと思うが、LPとCDの両方を所有している人が、それを改めて確認するのだろうか。自分はすでにLPを手放しているし・・・。

1. Jor-du
2. I Can't Get Started
3. I Get A Kick Out Of You
4. Parisian Thoroughfare
5. All God's Chillun Got Rhythm
6. Tenderly
7. Sunset Eyes
8. Clifford's Axe

Tracks 1, 2, 3 & 4
Clifford Brown - trumpet
Harold Land - tenor saxophone
Richie Powell - piano
George Morrow - bass
Max Roach - drums
Gene Norman - announcer
Recorded on August 30, 1954 at California Club, Los Angeles, CA.

Tracks 5, 6, 7 & 8
Clifford Brown - trumpet
Teddy Edwards - tenor saxophone (tracks 5,7)
Carl Perkins - piano
George Bledsoe - bass
Max Roach - drums
Gene Norman - announcer
Recorded in April, 1954 at California Club, Los Angeles, CA.

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