Cliff Jordan / Blowing In From Chicago

クリフ・ジョーダンとジョン・ギルモアのテナー2管フロント。所有するアルバムでジョーダンを聴けるのはこの1枚。ギルモアはマッコイ・タイナーのアルバムToday And Tomorrowを含めて2枚のみである。自分のライブラリーに偏りがあるのだろうが、少なくとも、この二人が50年代以降のジャズシーンにおいて主流の位置を占めることがなかったのは事実。

逆説的ながら、だからこそ、このアルバムの価値は高い。ホレス・シルバー、カーリー・ラッセル、アート・ブレイキーの見事なサポートがあるものの、ジャズという音楽が沸騰しはじめた50年代後半の息吹を感じさせる。四谷のジャズ喫茶『いーぐる』店主の後藤雅洋氏は、「重心の下がったテナー・アンサンブルが心地よい」と評している。こんな表現は、まだまだ自分にはできない。自分のジャズの聴き方は、まだまだ重心が高いなぁ、と思ってしまう一枚。ジャズは胃袋で聴かなければ。

1. Status Quo
2. Bo-Till
3. Blue Lights
4. Billie's Bounce
5. Evil Eye
6. Everywhere
7. Let It Stand

Cliff Jordan - tenor saxophone
John Gilmore - tenor saxophone
Horace Silver - piano
Curly Russell - bass
Art Blakey - drums

Recorded on March 3, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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