Charles Mingus / Mingus Moves

CD帯から抜粋。「ほぼ10年ぶりに古巣のアトランティックへ戻ったミンガスの、メンバーを一新したクインテットによる演奏。ジョージ・アダムス、ドン・ピューレンいう強力メンバーにくわえ、ドラマーのダニー・リッチモンドも復帰。〈ジャズ・ワークショップ〉を思わせる充実したサウンドが耳にできる」。

確かに「充実したサウンド」でミンガス節が表れているのだが、毒気がない。決して丸くなったとは言わないものの、ピリピリとした感覚がない。その理由の一つとして、1曲のみではあるもののボーカルを入れた必然性が感じられないからだ。タイトルMingus Moves通りに、ミンガスは何かを変えようしたのかも知れないが、そのコンセプトが明確ではなく、中途半端に仕上げてしまった感じ。ジャケットのミンガスも、少しうつむき加減。そんな中にあって、ピューレンのピアノがアルバム全体に緊張感を漂わせている。

1. Canon
2. Opus 4
3. Moves
4. Wee
5. Flowers For A Lady
6. Newcomer
7. Opus 3
8. Big Alice
9. The Call

George Adams - tenor saxophone, flute
Ronald Hampton - trumpet
Don Pullen - piano
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums
Doug Hammond - vocals (track 3)
Honey Gordon - vocals (track 3)

Recorded on October 29, 30 & 31, 1973.

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