Charles Lloyd / Voice in the Night

このアルバムの存在は、最近になって知った。購入は少し迷ったが、収録曲の中に名曲Forest Flowerを見つけ、迷いは吹き飛んだ。所有するアルバムForest FlowerとMontreux 82では、チャールス・ロイドはピアノトリオをバックに従え、この曲をライブで演奏した。本作はギタートリオがバックで、スタジオ録音。ジョン・アバクロンビーとの共演にも興味が湧いた。ロイドのディスコグラフィーを見ると、アルバムとしては、2人の共演は初めて。デイヴ・ホランドもしかり。ちなみに、ビリー・ヒギンズとは2回目である。

アルバム全体を通して、サックスとギターがほぼ同格にフロントを演じている。前述の「ギタートリオがバックで」という表現は当たらない。逆に言えば、ロイドのサックスが炸裂する場面はなく悠々と流れ、アバクロンビーのギターがそれに絡んでくる。その反対もある。そして、Forest Flowerは、先の2枚のアルバムと比べると、Deep Forest Flowerという感じだ。

なお、全8曲でたっぷりと68分23秒。また、5曲目のPocket Full Of Bluesには、副題として、”Island Blues, Little Sister’s Dance, Shade Tree, Mud Island”と、ジャケット内に記されている。Island Bluesは、アルバムLove-Inなどに収録された曲。それをもとにして、「ポケットに詰め込んだブルース」ということだろうか。

1. Voice In The Night
2. God Give Me Strength
3. Dorothea's Studio
4. Requiem
5. Pocket Full Of Blues
6. Homage
7. Forest Flower: Sunrise / Sunset
8. A Flower Is A Lovesome Thing

Charles Lloyd - tenor saxophone
John Abercrombie - guitar
Dave Holland - double bass
Billy Higgins - drums, percussion

Recorded in May, 1998 at Studio Avatar, New York City.

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