Cedar Walton / Eastern Rebellion 2

1970年代半、日本ではハンク・ジョーンズ率いるThe Great Jazz Trioが大きな脚光を浴び、4ビートジャズ復活の兆しを感じた。同じころ、シダー・ウォルトンはEastern Rebellionを結成して、ジャズが本来持っているエネルギーの創出に取り組んだ。CD帯から。「名盤〈イースタン・リベリオン〉の大ヒットを受け制作された続編〈イースタン・リベリオン2〉。テナーがジョージ・コールマンからホレス・シルバー・グループを卒業したての若武者ボブ・バーグに代わり更にスケールアップしたシダー・ウォルトン・カルテット」。

ベースやドラムならまだ分かるが、フロントのメンバーを替えて続編とは、ちょっと奇妙な感じがする。タイトルをVol.2ではなく、単に2としているので、メンバーを替えた第2弾という意味合いだと思う。そして、バーグに代わったから更にスケールアップとは、コールマンに失礼な文章である。ちなみに、全曲シダーの作品であって、1曲目のFantasy In Dは、1963年当時は「雨月物語」に由来するUgetsuという曲名で、ジャズ・メッセンジャーズのアルバムタイトルにもなった。何故か変えてしまい、Dとは単にキーを示しているのだろう。

1. Fantasy In D
2. The Maestro
3. Ojos De Rojo
4. Sunday Suite
5. Clockwise
6. Firm Roots

Bob Berg - tenor saxophone
Cedar Walton - piano
Sam Jones - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on January 26 & 27, 1977 at CI Recording Studios, NYC.

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