Booker Ervin / The Book Cooks

1曲目のBooker Ervin(ブッカー・アーヴィン)作The Blue Bookから見事な気だるさ。フロント3管、ピアノ、ベース、ドラム。どれもが気だるい。本作のプロデューサーはヴァイブ奏者でもあるTeddy Charles(テディ・チャールズ)。タイトル曲The Book Cooksはチャールズの作品。つまり、プロデューサーが自分の作品を提供し、それを強引にタイトルにしたということだ。

そういう訳で、3つのBookをとりまとめて、ジャケットには大きく"THE BOOK"と記載。これはタイトルではなく、表紙のようなもの。5曲目まで何となく気だるい雰囲気は続き、ラストのスタンダード曲Poor Butterflyで、ようやく解放される。だが、4分足らずで終わってしまい、悪い夢から醒めたような感じ。

1. The Blue Book
2. Git It
3. Little Jane
4. The Book Cooks
5. Largo
6. Poor Butterfly

Booker Ervin - tenor saxophone
Zoot Sims - tenor saxophone
Tommy Turrentine - trumpet
Tommy Flanagan - piano
George Tucker - bass
Dannie Richmond - drums

Recorded on April 6, 1960.

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