Bobby Hutcherson / Stick-Up!

前作Happeningsは1966年2月8日録音。それから5ヶ月後、メンバーを一新してボビー・ハッチャーソンは本作の録音に臨んだ。前作はハービー・ハンコックが持ち込んだMaiden Voyage以外、全てハッチャーソンの作品。そして、今回もオーネット・コールマン作Una Muy Bonitaを除いてハッチャーソン作である。この曲はアルバムChange Of The Centuryに収録されていて、そこではビリー・ヒギンスがドラムを叩いたので、彼が持ち込んだのだろう。

前作が空気を凍らせるような緊張感があったのに対し、本作はある種の躍動感を表現しようとしている。それが、アルバムタイトルとジャケットに示されているのだが、今一つ物足りない。それは、一曲一曲を作り込み過ぎてしまい、メンバーがスコアを追いかけているように感じるからだ。それにしても、そんな全6曲の録音を1日で終わせることができたと言うのは、この参加メンバーだからである。

1. Una Muy Bonita
2. 8/4 Beat
3. Summer Nights
4. Black Circle
5. Verse
6. Blues Mind Matter

Bobby Hutcherson - vibraphone
Joe Henderson - tenor saxophone (except track 3)
McCoy Tyner - piano
Herbie Lewis - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on July 14, 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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