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タイトルはイン・ヨーロッパだが、イタリア・ミラノでのスタジオ録音。全3曲、ビリー・ハーパーのオリジナル。LPのライナーノーツ(1983年10月31日付け)では、悠雅彦氏がハーパーの次の言葉を引用している。
「音楽はきわめて重要なものだし、まさに厳粛とでもいうべきものだ。私にとってはいわば宗教であり、生活であり、愛であり、真実なのだ。音楽にはまた少しでも思想と誠実さがなければならない。〈中略〉音楽家が真実や霊的なもののリアリティーに近づけば近づくほど、その音楽はこれにふさわしい内容をもつようになるのだと私は思う」。まさに、この言葉通り、ハーパーの全身全霊をかけたアルバムである。CD化でボーナストラックを期待したのだが…。まぁ、3曲で十分に魂が揺さぶられる構成なのだ。
1. Priestess
2. Calvary
3. Illumination
Billy Harper - tenor saxophone
Everett Hollins - trumpet
Fred Hersch - piano
Louie "Mbiki" Spears - bass
Horace Arnold - drums
Recorded on January 24 & 25, 1979 at Barigozzi Studio in Milano, Italy.
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