スイングジャーナル 2010年5月号

「第60回日本ジャズメン読者人気投票結果発表」の記事。上原ひろみが独占である。彼女のアルバムは1枚だけ所有している。確かにバイタルなのだが、残らない。どうしようもない気怠さとか、底抜けに明るさとか、許しがたいほどの不安定なビート、のような感覚が一つもない。

ジャズを聴くものが求めているものは、ある種の不安定性。均衡が保たれると、むしろ不安定になる。そんな上原が独占した人気投票結果。ジャズがつまらない道を辿っていた証しである。

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