Benny Golson / Gone With Golson

レイ・ブライアント作の1曲目Staccato Swingが、本作の出来栄えを見事に象徴していて、ベニー・ゴルソンとカーティス・フラーによるアンサンブルに酔いしれる。だが、自分の中では2曲目の「枯葉」こそが、本作の代表曲であって、学生時代のジャズ研の学祭をどうしても思い出してしまう。

11月後半の学祭は、枯葉がぴったりとくる季節。昼を過ぎ、すでに酒が入っている。演奏する側も、聴く側も、「学生」という特権を共有したい気持ち。ジャズに、そして枯葉に浸りたかった。それが学祭。ゴルソンのサックス、フラーのトロンボーンは、暖かくそんな気持ちを包んでくれる。彼等の演奏を「学祭ジャズ」と呼んでしまったら失礼だろうか。

1. Staccato Swing
2. Autumn Leaves
3. Soul Me
4. Blues After Dark
5. Jam For Bobbie
6. A Bit Of Heaven

Benny Golson - tenor saxophone
Curtis Fuller - trombone
Ray Bryant - piano
Tommy Bryant - bass
Al Harewood - drums

Recorded on June 20, 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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