Duke Ellington / This One's For Blanton

ある種、企画モノのアルバム。タイトルに引用されているJimmy Blanton(ジミー・ブラントン)は、モダンベースの開祖と言われている。ブラントンの英文Wikipediaには、次のようなことが書いてある。「1918年10月5日生まれ。ブラントンは39年にエリントンのバンドに参加。同年11月22日に、ピアノとベースのデュオによる商業的な録音を最初に行なった。エリントンは、このベーシストをバンドの正面と中央に毎晩配置。これは前代未聞だった。健康の悪化により、41年末にバンドを離れ、42年7月30日に結核により他界。享年23」。

いくつかの日付を抜き出したのは、1972年12月5日に本作を録音した理由を知りたかったから。ブラントン没後30年なのだが、半年ほどタイミングを逃している。一方、レイ・ブラウンの英文Wikipediaによると、ブラウンが最初に影響を受けたのはブラントンとのこと。つまり、エリントン、ブラウン、そしてプロデューサーのノーマン・グランツの誰かが、72年の終わり近くになって、ふと没後30年に気付いたのだろう。

1. Do Nothin' Till You Hear From Me
2. Pitter Panther Patter
3. Things Ain't What They Used To Be
4. Sophisticated Lady
5. See See Rider
6. Fragmented Suite For Piano And Bass: First Movement
7. Fragmented Suite For Piano And Bass: Second Movement
8. Fragmented Suite For Piano And Bass: Third Movement
9. Fragmented Suite For Piano And Bass: Fourth Movement

Duke Ellington - piano
Ray Brown - bass

Recorded on December 5, 1972 at United Recording Studios, Las Vegas, Nevada.

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