この時期のウェザー・リポートは、非常にポップな感覚で、フュージョンと呼ぶのも不自然なイメージになっていた。ジョー・ザヴィヌルがやりたかった音楽なのだろうけど、ウェイン・ショーターはよく我慢したなぁと思ってしまう。アルバムタイトルなんて時には何の意味もないのだけれど、ザヴィヌル一人のProcession(行進)という感じだ。ポップな音楽なので、多くを語っても仕方なく単に好き嫌いの世界。
さらに、4曲目のWhere The Moon Goesでは、マンハッタン・トランスファーが参加。所有する輸入盤CDには解説も歌詞カードもなく、どういう内容の歌なのか分からないが、バックコーラス的な位置づけでしかない。たった1曲のために、4人組を巻き込んだ理由が分からない。そして、詳細な録音データはなく、1982年の半年間を費やした模様。のんびりとした「行進」なのだ。
1. Procession
2. Plaza Real
3. Two Lines
4. Where The Moon Goes
5. The Well
6. Molasses Run
Wayne Shorter - tenor saxophone, soprano saxophone
Josef Zawinul - keyboards, synthesizers
Omar Hakim - drums, guitar, vocals
Victor Bailey - bass
Jose Rossy - percussion, concertina
The Manhattan Transfer (Cheryl Bentyne, Tim Hauser, Alan Paul, Janis Seigel) - vocals (track 4)
Recorded in July - December, 1982.
Released in Spring 1983.